2017年 08月 15日
才能の開花と覚醒について、その5。 |
それでは、私が体験したことを
書きましょう。
それは二つあります。
二つとも強烈な体験です。
その体験があったからこそ
今の私があります。
ではその一つめ。
今から30年前、私が40歳の頃
私は家族のことで悩み
あるカウンセリングルームに
通っていました。
そのカウンセリングルームで
夏に三泊四日のワークショップがあり
それに参加しました。
当時の私は少しだけ
自分の問題性に気づき始めていましたが、
一方では本を一冊書き、
作家としてデビューしたてでもありました。
ただ、
ワークショップ参加のために
ある駅へ集合した時、
なんだかものすごく不安になり
悪い予感がしました。
いまでも
あの予感は何だったのだろうと
不思議な気がしますが・・・笑!
そしていよいよ
ワークショップがはじまった第一日めに
私は指導してくれる先生と激突しました。
先生が他の参加者に指摘していることを
聞いていたのですが、
それを私は
まるで
自分が指摘されているような勘違いをし
先生に喰ってかかったのです。
今から考えるとそれは
●自他の分離ができていない私が
周囲に起きることを
何でもかんでも
自分と結びつけてしまっていたからですが。
しかしその頃の私は
<自他の分離理論>など知りませんから
先生の言葉に感情的に反応して
先生に喰ってかかりました。
しかし、その時
私は約10名くらいのワークショップ参加者
全員の前で
先生から私は完膚なきまでに論破され
コテンパーにやられました。
私のプライドはズタズタにされ
私は
皆の前で恥をかかされたと思いました。
それに反論できない自分が情けなく
穴があったら入りたいと
生きた心地がしませんでした。
合宿が始まったばかりなのに
悔しくて悲しくて、そして
エネルギーを奪われて
せっかくの合宿のごはんも
食べられませんでした。
そこから始まったワークショップでは
眼をあげられず、
すっとうつむいたまま
じーっと
他の人ワークを聞いていました。
とても辛かったです。
そして私は、
自分がワークショップ参加者の中で
いちばん劣っている人間のように
思え、さらに
落ち込んいきました。
参加者の目にさらされる自分がみじめで悲しく
一刻も早く、ここから逃げて帰りたいと思いました。
ああ、あの悪い予感が当たった
この先生はなんて嫌な人間だろうと
思いました。
でも
そのワークショップが
凄かった。
先生がひとり一人に
真正面から
向きあい
容赦なく
ズバズバとストレートに
斬り込んでいきます。
何を変えなければならないか
何を解決しなければならないかを
厳しい言葉で突き付けていきます。
その様子を
私はうつむいたまま
下を向いて
じーっと聞きいていましたが、
しかしそれぞれの参加者の
せっぱ詰まった深刻な事情や、
私には思いもつかなかった
人間のこころの闇の世界の話や
参加者の出口のない苦しみの話が
そこで
展開されていました。
しかし
それを聞きながら
私はまだ煩悶していました。
頭なかでは
自分の自我とメンツをへし折られた恨みや
先生に対する不信感や反感や抵抗と
自分を言い訳する言葉とが
何度も首をもたげて来ながらも
じーっと他者のワークを聞いていた私の心の中に
少しずつ異変がおきてきました。
合宿で初めて会った人達を
私は自分の感覚で
無意識で値踏みをして
序列化しており、
無意識のうちに
自分より下だと見下していた人が
実は
とても大変な家族を抱えて格闘していたり
出口のない中での葛藤や
更には
世の中には
こんなことがあろうかと思われるような
酒乱の親からの暴力を受けていたりと。
うつむいて参加者の話を聞きながら
私の中に少しずつ
小さな光が射していったように思います。
そして合宿最後の日の朝
私は
それまでの自分が
いかに世間知らずで
傲慢で不遜で愚かであり、
根拠のない自意識に駆られ
他者を見くびり、
世の中で起きていることなど
何ひとつわかっていないにも
関わらず、
分かったつもりになっている自分、
ほんとに自分の狭いちっぽけな世界が
まるでそのまま通用するよう錯覚に
陥り、
物事を短絡させては
えらそうにふるまっている自分が
何とも恥ずかしく
かたくなに閉じていた扉が
開いていきました。
そして
合宿最後の時間に
手をあげて
「先生、わたしは変わりたいです。
自分変えていきたいです。」と
話しました。
涙が溢れて
止まりませんでした。
先生は
貴女は素晴らしい!
よく頑張ったねと
言われ
抱きしめてくれました。
あふれる涙と嗚咽は
止まりませんでした。
その時
自分の中あった
なにかが
崩れ落ちていったと
思います。
私は
誰よりも自分は劣っているでも
それでいい!
そして私は
人間の懊悩の深さについて
なんというチャチな感性と認識
しかもっていなかったか。
人間は
その表層下で
それぞれの人が
誰にも知りえない
自分の闇や苦しみと戦いながら
必死で生きていること。
そのことがなんと眩しく、
愛おしいかと
思いました。
この強烈な体験がなかったら
今の私はいません。
おそらく
自分に都合よく築いた自己幻想の中で
相変わらずの傲慢さの中を
生き続けたと思います。
やっと自分の
●ありのままの等身大に
気づけたと思います。
ここから私の中に
人間に対する新しい尊敬がうまれ
新しい認識がうまれ
その後の私を
育てていったと思います。
そして
常に自分を検証しては
自分の生き方の軌道を修正する人生が
はじまりました。
他者がもたらすさまざまな
良きことも
悪しきこともすべてが
自分への●ソウルギフトです。
そのことも思いしらされました。
そして
自分に巣食ってしまった
矮小な思い込みや
ネガティヴな感情を
追い払い掃除することが
翻って
自分の中に
新しい創造の世界を産みだすことも
実践的に
体得したと思います。
ここからこそ
自分が何を積み上げていくか
逆に
何を積み上げればいいかの
考察がはじまり
そして今の私がいます。
この約30年は
それでも
試行錯誤の連続でしたが
今私の掌の中にある
確実なもの
確信があるもの
そして
生きていることの手ごたえは
すべて
この
自分が
いかに自分がちっぽけで、
何も知らない人間であること。
そして
誰よりも劣っている
愚かで、未熟な人間である
ということの気づきから
始まりました。
そしてそれはいつも
私のベースにあります。
人間は初めから
優秀で
初めから
何でもしっている物知りではありません。
初めから成熟しているなんてことは
ありえません。
みんな
●無色透明な心から始まり
誰もが
団栗の背比べです。
ただ私が幸運だったのは
K先生から自我をへし折られ
地べたにたたきつけられたおかげで
この<地べたの目線>にたどりつけたことです。
●等身大の自分に出会うことができました。
自分の等身大の内容とその限界も
よーく見えたおかげで
そこからは
もう
すべてが学びの対象であり
さらに自分が何を捨て
何を自分に付け加えていけばいいかも
よ~く見えました。
次回は
私が命というものの本質をみつけた
もう一つの
深い体験
それを書きます。
つ・づ・く!!

「MIZUTAMA」2号、発刊されました。
ただ今更新中です。
よかったら、読んでください。
これから
面白くて知的な記事が
どんどん更新されますよ。
乞うご期待!
書きましょう。
それは二つあります。
二つとも強烈な体験です。
その体験があったからこそ
今の私があります。
ではその一つめ。
今から30年前、私が40歳の頃
私は家族のことで悩み
あるカウンセリングルームに
通っていました。
そのカウンセリングルームで
夏に三泊四日のワークショップがあり
それに参加しました。
当時の私は少しだけ
自分の問題性に気づき始めていましたが、
一方では本を一冊書き、
作家としてデビューしたてでもありました。
ただ、
ワークショップ参加のために
ある駅へ集合した時、
なんだかものすごく不安になり
悪い予感がしました。
いまでも
あの予感は何だったのだろうと
不思議な気がしますが・・・笑!
そしていよいよ
ワークショップがはじまった第一日めに
私は指導してくれる先生と激突しました。
先生が他の参加者に指摘していることを
聞いていたのですが、
それを私は
まるで
自分が指摘されているような勘違いをし
先生に喰ってかかったのです。
今から考えるとそれは
●自他の分離ができていない私が
周囲に起きることを
何でもかんでも
自分と結びつけてしまっていたからですが。
しかしその頃の私は
<自他の分離理論>など知りませんから
先生の言葉に感情的に反応して
先生に喰ってかかりました。
しかし、その時
私は約10名くらいのワークショップ参加者
全員の前で
先生から私は完膚なきまでに論破され
コテンパーにやられました。
私のプライドはズタズタにされ
私は
皆の前で恥をかかされたと思いました。
それに反論できない自分が情けなく
穴があったら入りたいと
生きた心地がしませんでした。
合宿が始まったばかりなのに
悔しくて悲しくて、そして
エネルギーを奪われて
せっかくの合宿のごはんも
食べられませんでした。
そこから始まったワークショップでは
眼をあげられず、
すっとうつむいたまま
じーっと
他の人ワークを聞いていました。
とても辛かったです。
そして私は、
自分がワークショップ参加者の中で
いちばん劣っている人間のように
思え、さらに
落ち込んいきました。
参加者の目にさらされる自分がみじめで悲しく
一刻も早く、ここから逃げて帰りたいと思いました。
ああ、あの悪い予感が当たった
この先生はなんて嫌な人間だろうと
思いました。
でも
そのワークショップが
凄かった。
先生がひとり一人に
真正面から
向きあい
容赦なく
ズバズバとストレートに
斬り込んでいきます。
何を変えなければならないか
何を解決しなければならないかを
厳しい言葉で突き付けていきます。
その様子を
私はうつむいたまま
下を向いて
じーっと聞きいていましたが、
しかしそれぞれの参加者の
せっぱ詰まった深刻な事情や、
私には思いもつかなかった
人間のこころの闇の世界の話や
参加者の出口のない苦しみの話が
そこで
展開されていました。
しかし
それを聞きながら
私はまだ煩悶していました。
頭なかでは
自分の自我とメンツをへし折られた恨みや
先生に対する不信感や反感や抵抗と
自分を言い訳する言葉とが
何度も首をもたげて来ながらも
じーっと他者のワークを聞いていた私の心の中に
少しずつ異変がおきてきました。
合宿で初めて会った人達を
私は自分の感覚で
無意識で値踏みをして
序列化しており、
無意識のうちに
自分より下だと見下していた人が
実は
とても大変な家族を抱えて格闘していたり
出口のない中での葛藤や
更には
世の中には
こんなことがあろうかと思われるような
酒乱の親からの暴力を受けていたりと。
うつむいて参加者の話を聞きながら
私の中に少しずつ
小さな光が射していったように思います。
そして合宿最後の日の朝
私は
それまでの自分が
いかに世間知らずで
傲慢で不遜で愚かであり、
根拠のない自意識に駆られ
他者を見くびり、
世の中で起きていることなど
何ひとつわかっていないにも
関わらず、
分かったつもりになっている自分、
ほんとに自分の狭いちっぽけな世界が
まるでそのまま通用するよう錯覚に
陥り、
物事を短絡させては
えらそうにふるまっている自分が
何とも恥ずかしく
かたくなに閉じていた扉が
開いていきました。
そして
合宿最後の時間に
手をあげて
「先生、わたしは変わりたいです。
自分変えていきたいです。」と
話しました。
涙が溢れて
止まりませんでした。
先生は
貴女は素晴らしい!
よく頑張ったねと
言われ
抱きしめてくれました。
あふれる涙と嗚咽は
止まりませんでした。
その時
自分の中あった
なにかが
崩れ落ちていったと
思います。
私は
誰よりも自分は劣っているでも
それでいい!
そして私は
人間の懊悩の深さについて
なんというチャチな感性と認識
しかもっていなかったか。
人間は
その表層下で
それぞれの人が
誰にも知りえない
自分の闇や苦しみと戦いながら
必死で生きていること。
そのことがなんと眩しく、
愛おしいかと
思いました。
この強烈な体験がなかったら
今の私はいません。
おそらく
自分に都合よく築いた自己幻想の中で
相変わらずの傲慢さの中を
生き続けたと思います。
やっと自分の
●ありのままの等身大に
気づけたと思います。
ここから私の中に
人間に対する新しい尊敬がうまれ
新しい認識がうまれ
その後の私を
育てていったと思います。
そして
常に自分を検証しては
自分の生き方の軌道を修正する人生が
はじまりました。
他者がもたらすさまざまな
良きことも
悪しきこともすべてが
自分への●ソウルギフトです。
そのことも思いしらされました。
そして
自分に巣食ってしまった
矮小な思い込みや
ネガティヴな感情を
追い払い掃除することが
翻って
自分の中に
新しい創造の世界を産みだすことも
実践的に
体得したと思います。
ここからこそ
自分が何を積み上げていくか
逆に
何を積み上げればいいかの
考察がはじまり
そして今の私がいます。
この約30年は
それでも
試行錯誤の連続でしたが
今私の掌の中にある
確実なもの
確信があるもの
そして
生きていることの手ごたえは
すべて
この
自分が
いかに自分がちっぽけで、
何も知らない人間であること。
そして
誰よりも劣っている
愚かで、未熟な人間である
ということの気づきから
始まりました。
そしてそれはいつも
私のベースにあります。
人間は初めから
優秀で
初めから
何でもしっている物知りではありません。
初めから成熟しているなんてことは
ありえません。
みんな
●無色透明な心から始まり
誰もが
団栗の背比べです。
ただ私が幸運だったのは
K先生から自我をへし折られ
地べたにたたきつけられたおかげで
この<地べたの目線>にたどりつけたことです。
●等身大の自分に出会うことができました。
自分の等身大の内容とその限界も
よーく見えたおかげで
そこからは
もう
すべてが学びの対象であり
さらに自分が何を捨て
何を自分に付け加えていけばいいかも
よ~く見えました。
次回は
私が命というものの本質をみつけた
もう一つの
深い体験
それを書きます。
つ・づ・く!!

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よかったら、読んでください。
これから
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乞うご期待!
by denshinbashira
| 2017-08-15 08:00
| 才能の開花と覚醒について
|
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