●時代は大きく変貌しようとしている。その8最終回! |
彼女は私より一歳上のお婆ちゃんです。
彼女はずっと日本の神話を研究しているそうなんです。
彼女が言うには
日本の神話つまり天皇の先祖たちの世界は
実は5世紀くらいまでに創られた
フィクションだと
いうことがわかってきたと
いうのです。
やっぱり、
まあ、そうでしょうね~。
それも
天皇や周囲の人間が
その権力の根拠を確定、保証するために
創り出した物語らしいです。
さていよいよ
今日でこのシリーズはお終いです。
ざっとおさらいをすると
●脳はそれぞれが独自世界をもって
自立していること。
そして
脳どうしは
・個絶しているため
他者の行為、行動は
自分の脳が獲得しているデーターから
・推測し、
・解釈しているに過ぎないこと。
●脳の中には
それぞれの人間が無意識と意識で獲得した
データバンクがあり
人間のほとんどの行為は
無意識でおこなわれ
意識はその行為を
自分に説明していること。
●だからこれまでの人間史のなかにおいて
・不明なことや
・神秘的に思え
・自分達の理解の範疇をこえて
・説明が不可能なことについては
●自分達の限界を超越する存在として
神や神秘的存在を創造しては
◎意識が説明をつけてきたということ。
それが宗教となった。
しかし
●人間の文明の知性が時代とともに
・識字率が向上し
文化の底上げが進むにつれ
それらの神秘性の矛盾が露出し
・説明がつかないものに
どんどん説明はついてきたこと。
それは
●宗教の衰退や論理的破綻の兆候が現れて。
・情報社会はさらにそれを加速させ
結果的には
・宗教紛争や民族紛争が起き
・難民問題がどんどん広がってきている。
また
●女性の教育が進み
女性自身の知的覚醒がすすむにつれ
出産率の低下がおきていること。
それらは眼には見えないが
これまでの有史とは異なる
脳が認識する世界の
●パラダイムシフトが
起きていることからの
現象でもあること。
また
●脳の構造は
動物の名残である
旧皮質の脳を
ぐるりと取り囲むように
新皮質があること。
●動物の名残の脳は、
本能や感情をつかさどり
新皮質の脳は
それらをコントロールする
理性の脳であること。
ひとが人間である所以は
●この新皮質の獲得により
言葉、意識、そして理性という
他の動物より高次の能力を
獲得したことであること。
●しかし脳の構造上
旧皮質のほうに早く電流が届くため
感情の脳が興奮しだしたら
理性の脳はフリーズしてしまうこと。
つまり
どうしても理性の脳より
本能や感情の脳のほうが
強いこと。
よほど
●自分の感情をコントロールしないと
人間はどんどん感情に流されてしまうこと。
そして脳は使っている回路が
どんどん強化され自動化されていくこと。
だから
●感情の脳を優先していると
理性の脳は衰退してしまうこと。
●意識的に
理性の脳を駆使して
感情の脳をコントロールし
考察し
さらに
行動による体験や
経験を積み重ね
そして広く学び知識を得なければ
脳は
どんどん偏っていくということです。
そして
今は
●文明が素晴らしく発達した
テクノロジーの世界が開花しているのに比べ
文化が遅れている。
文化が追いつかないともいえる。
文化とは
脳が創りだす
その存在がどのように生きたらいいか
という
ソフトです。
過去を継承しつつも
未来に向かって
人間はどのように生きたらいいか。
また
どのようであったら
人間は満たされ
幸福を感じるか。
ということを
衣食住をはじめ
人間の<脳の中>が
創造性豊かに
現実のフィールドへと
転化され
表現されてていくことです。
そのことがものすごく遅れている。
なぜか。
それは
このシリーズ2で書いた
時代はもう
・脳と体のリアリティーに基づいた
●脳と情報科学の時代にはいっているのにも
拘わらず
人間の意識が
まだ
前時代、物質文明の時代の意識から
抜け出ていないからです。
もっとわかりやすくいうと
●文明はどんどん新しい脳世界
テクノジー世界をを実現しているのに
人間はまだ
古い脳(旧皮質)の世界、
つまり
●感情が支配する世界に
そのままいるからです。
●世界はテクノロジーと情報で
どんどん繋がり始めているのに
人間の意識と感情の世界は
自分達がいまだに
古い脳が投影した価値観の世界で
生きていることに
気づけないからです。
つまり
●人間の古い脳(下等動物の名残の脳)がいまだに
新しい世界へ移行にブレーキを掛け
さらに
盲目にしているからです。
これまでの有史とは
全く違う
脳のリアリティーにそった文脈の文化を
創造しなければならない時代が
始まっているのです。
理性の時代が
始まっているのです。
ただ
多くの人々が
脳世界やそのメカニズムを理解するには
まだまだ時間がかかるでしょう。
しかし
もう時代の扉は開いています。
●脳はそれぞれが
全くベツモノの脳であり
それぞれが
自分に特化した脳をいきている
だから
●脳の中の感情が対立したり
その感情に基づく
自分の自我(主観)のプライドが
如何にナンセンスであるかを知り
さらに
●自我(主観)の感情に付着した
垢・汚れ・ねじれ・すさみなどを
取りのぞき
脳が
●理性の脳のもとに
軽やかに
生産的にはたらく人間、
脳の性能のいい人間へと
頭のいい人間へと
自分を移行させなければならないのです。
◎そういう認識をする時代が
来ているのですね。
シリーズ6では
脳そのものには
人格がないと書きました。
人格とは
自分の固有の脳が
他者及び外界との●関係の中で創り出す
現象です。
その生命を維持できるように
誕生から死までを
維持できるように
固有に生まれる想念です。
その
自分という固有の生命現象を
いかに
他者と共存していくかが
これからの
・人間の
・人類の
課題です。
人間は
有史いらい
確実に
脳の個有性と
個絶を生きながら
さらに
その個有性を
担保し
保障する方向へと
歴史が動いてきたと
私は考えます。
それは
●無意識に
人間がそう
歩いてきたのです。
その途中に
様々な歴史的紆余曲折を経ながら
人間の歴史は進化していったと
思います。
そしてついには
18世紀のデモクラシー革命という
脳のソフトの革命が起き
さらにテクノジーの
産業革命がおきました。
そこでやっと
・人間がすべて平等であること
さらに
人間の世界は
・自由を保障しなくてはならない
また
・本能の愛ではなく
理性の愛を創り出す動物であるこという
ヒューマニズムのソフトを
獲得しました。
そして今
さらに歴史はすすみ
・物質文化から
・情報文化の時代へと
辿りついたのです。
だからこそ
その先に
私たちの脳は
●何を実現しようと
しているのかが
重要な分析になります
が。
それは
古い脳である
・基底核や辺縁系の作用する脳を
克服することだと
私は考えています。
古い脳が支配する
人間の本能や欲望や感情的対立を
克服する
理性の脳の時代です。
いうなれば
人間が人間たる所以の
理性と
知性を
駆使して生きる時代です。
そして人々は
気づいていないかもしれませんが、
もう
世界では
着実に
人間の知性の底上げが
どんどん
起きています。
情報文化は
混乱を産みつつも
どんどん世界の、人類の、
知性の底上げを
促進するでしょう。
課題は
個々の人間が
脳の世界を理解するとともに
まず
自我(主観)の感情に付着した
垢・汚れ・ねじれ・すさみなどを
理性で解決すること。
そして世界においては
人間が滅ばないためには
地球資源や地球環境を
どのようにしたらいいかを
知恵を出し
協力して
◎世界総体で考えることです。
そのために
一人でも多くの人が
前回書いたような
頭の良い人間に
なることだとおもいます。
まだ始まったばかりで
その道のりは
険しいかもしれませんが
でも
今
自分がどう生きるかは
自分で
出来ますね。
自分がどう生きたらいいかも
考えることができるでしょ!
さて
今回は大変書くのに疲れました。
ときに
書き終えるとぐったりとしたり
書き続けるのがだるくなったりしました。
それでも、どうしても
皆さんに
脳の世界のことを
お伝えしたいと思いました。
それは
こともあろうか
総理夫人が<教育勅語>を素晴らしいとし
そういう教育を賛美しているということに
びっくりし
危惧したからです。
総理夫人が国政にまで関与し
さらにそういう夫人の軽率な行為を
忖度する役人がいるということ。
つまり権力の周囲に群がると
甘い汁を吸えるという
構造がいまだに闊歩していると
いうことです。
そして
政治の世界は
天皇を元首とするという
戦前への回帰を良しとする政治家が
国会で多数を占めているということに
ほんとに驚きました。
それで
そういう人達の集まりであるとされている
「日本会議」という組織のホームページを
読みました。
丁寧に丁寧に読みました。
そして「日本会議」の人たちも
それなりにこの国のことを心配し
危惧しているひともいることも
分りました。
しかし
あまりにも
頭が古い!!
古すぎます。
彼らが
・日本のアイデンティティーとして
・天皇制の復活の根拠にしているのは
いわゆる
●神話の世界の話ですからね~!???
その頭の古さに驚いてしまいました。
その神話の世界も
古代の人間たちの脳が
創り出した虚構の世界です。
それに昭和天皇だって、
戦後やっと
天皇自ら
「人間天皇」を宣言したのですから
きっとお墓の中で
びっくりしていると思います。
今の天皇だって
人間らしく暮らしたい、
残りの時間は
・余生として
・自分のために時間をつかいたいと願って
生前退位を訴えたのだと
思います。
もういいじゃあありませんか。
私たち庶民と同じように
自由にさせてあげたらいいと
思います。
残念ながら
「日本会議」のひと達のその
頭の古さを変えるのは
無理だと思います。
彼らの脳は相当偏っていますからね。
よほどのことがない限り
変われないとおもいます。
ただ、
その構成メンバーをみると
ほとんどが
お爺ちゃん、おばあちゃんですから
あと少しで
死に絶えるでしょう・・・苦笑
それとともに
古い時代の終焉です。
そうしたら
今度は
若者の出番です。
自分達の世の中を
時代に合わせて
つくらなくちゃ~!!
さて
あとどれくらいたつと
人々が脳の世界を理解し始め
それが浸透していくかは
分りません。
でもね
もう
その賭場口にきていることは
間違いないです。
長くて
ややこしい文章を
読んできださり
ありがとうございました。
どうぞ皆さんも
良き脳の世界を
創りだしてください。