アナログに生きよう、その2、お茶の香が薫る温泉! |
庭は一面緑のジャングル状態で、
それでも花々が咲き乱れ、あたかもシンフォニーのようだ。
それをみていると
命とはこんなに芽吹くものかと思う。
1歳と4歳の孫たちも、大人の思惑などおかまいなく、
興味のあるものに突進していく。
命って凄いね!
今回の旅で、最後に泊まったのが嬉野温泉です。
そこでは古い造り酒屋に寄り、
<虎之児>というお酒を買いました。
ここは山頭火も立ち寄ってこのお酒をのんだらしく、
「曇 歩行四里 嬉野温泉 一気にここまで来た
なかなか良い 飲んだ たらふく飲んだ 「虎之児」
よろしい」と日記に書いてあるそうだ。
(店のパンフレットより)
店の奥から、何やら歌が聞こえてくる。
民謡のようだが、そうでもない。
店番をしていた老婦人にきいたところ、
お酒を仕込む時に杜氏が歌う労働歌で
謳いながら時間をはかるのだそうだ。
その老婦人によると、今でもそうですよ!と
言っておられた。
杜氏たちが歌を歌いながら麹を混ぜ、
時間をかけ、手間をかけ、ゆっくりと発酵させていく。
私はお酒を飲めないが、それを聞いただけでも
きっと旨いお酒なのだろうと、分かる。
嬉野温泉は嬉野茶の産地でもあり、
町を歩くとあちこちから、
お茶を焙煎するいい香りが漂ってくる。
そういえば、私の住む所沢も狭山茶の産地だけれど
でも、こういう風にお茶の香りが薫ってきたことはない。
どうしてだろう・・・?
人通りもすくなく、温泉街も寂しいけれど
通りにお茶の香りが薫る温泉なんて
ちょっといいじゃあ~ありませんか。
この温泉もなんとか生き延びて
在りし日の活気を取り戻してほしいと思いました。
だからこそ、読んでみてくださいな!
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