パソコンを捨てて、遠野にいこ~!その2 |
素敵な人や面白い人にたくさん会いました。
その中でも庭師のOさんは抜群で、少年のような
人懐っこさと正直さが観音開きのように開いている。
面と向かってたおりババアと呼ばれるのは
30年前に中学に努めていたとき以来で、
当時はクソガキどもから、そう呼ばれていました。
懐かしいね~・・・・アハハ!
ちなみにOさんは多分60代のジジイです・・・苦笑!
Oさんのところの囲炉裏で焼いたヤマメをご馳走になり、
その時Oさんが是非自分の現場を見せいということで
皆で出かけました。
そこはオーナーがひと山買って自分別荘をつくるという
現場で、さざれ石はその山から
取りだしたものだそうです。
Oさんに案内されて庭を見て回ると
あちこち、石が施されています。
その一角に、まあ、私流にいうと
ちょっと現代アート的な
インスタレーションともいうべき石の軍団がありました。
あゝ、あれいいね、とOさんにいうと
Oさんからは、
あれは普通で、普通のひとはあれがいいというの、と
云われました・・・どか~ん!
※つまり庭師さんからいうと定石の配置ということらしいです。

そうじゃなくて、
石というのは、その石と取っ組み合いをしながら、
石に聞いて、その石が一番座りのいいところにデンと
置いてやる。
それがなかなかたいへんなのよ、と
Oさんは言います。
ちなみにOさんはズーズー弁ですので、
その言葉はなかなか私には聞き取りにくいのですが・・・・苦笑!
Oさんは、俺だって標準語もしゃべるけど・・と言うのですが???
なかなかそうはいかず、でもズーズー弁も味があり、とてもいいですよ!

特にさざれ石というのは
小さな小石が集まって、岩のようになっているから、
そこには見えないけれど多面的な表情がある。
さざれ石というのは、あの国歌の千代に八千代にの
さざれ石で、それが巌のようになり、不動のものになる…というくらいの
存在でおいてやる…ということらしいです。

私はつい慣れ親しんだ現代アートの目線でみてしまいましたが、
石には石の奥義があり、
石と向き合う庭師さんにしかわからない、
石の心があるのだと、教えて貰いました。
まだまだ
奥の深い話がいっぱいあり、
勉強になります!!
