2018年 07月 10日
もともと自分がもっていた力を活用する! |
西日本の豪雨被害、お見舞い申し上げます。
塩野七生さんの「逆襲される文明」を読み終えました。
かなり辛口で面白うございました。ただ、超現実主義者の塩野さんと私とは
ある一点では強烈に違いを感じるのですが、
かなり長文になるので、省くとして、
それでも、
現実を幻想化しない塩野さんの指摘の中で
私が考えていたことを同じことがありました。
それは、
●もともと自分達がもっていた力を活用するということです。
まったくその通りです。
人間は、よそ見ばかりして、自分を置き去りにして
あたかもよその真似をしたり、よそが優れているような錯覚をします。
つまり、隣の芝部は良く見える、という風にです。
しかし、それをマネするのも、それのように、努力するのも
時間と手間とお金がかかります。
そうではなく、
もともと自分に備わっている能力や才能を活用するほうが、
時間も手間のお金も努力も圧倒的に低コストで出来ます。
それは個人レベルでも、国レベルでも
同じです。
まさに
私が遠野で始めた「妖怪アイコンフェス」には
遠野に対するそういうメッセージを込めて始めたのです。
疲弊し、衰退していく地方において、
何をもって再生、蘇生するか、ということのカギこそが
そこにあると私は考えます。
遠野には「遠野物語」の妖怪がいるでしょ。
どうしてその文化資源を活用しないの・・??と
です。
よそから講師やクリエーターを持ってこないで、
自前で妖怪を蘇生させなさいよ!
とです。
でも、口でいっても通じないから
具体的にやって、見てもらったのです。
案の定、遠野の子供たちは、独創的で愉快な妖怪たちを
沢山描いてくれました。
さらに特筆すべきは、
遠野の子供たちの妖怪には、いわゆる人間がいるのです。
つまり、妖怪が、
妖怪ウオッチやアニメにでてくる妖怪のように、
人工的ではない、つまり
●プラスチック化していない妖怪画なのです。
●生の人間の地続きに妖怪を描いているのです。
それほど、妖怪にリアリティーがあるってことですかね!!
さて、本題に戻ると、
何事も本来自分達に備わっている力や知恵や行動様式を
使えば、
いともたやすく、簡単にできるのに
どうしてこんな簡単なことがわからいのだろう・・・と塩野先生は
言っておられる。
でもね、そういうもんなんですよ人間は。
他人のことは良く分かるのに、
自分のことは、わからないのが人間です。
では、どうしたら、自分のことがわかるかというと、
それは、
・自分が、無意識に続けていることや、
・いつも自分の頭の中を巡っていることや
・それを行うのに、なんの抵抗ないことなど、
・自分では当たり前になっていることを
・自分を一度突き放して見ることです。
遠野の場合も、歴史や時代を経る中で
遠野でアイデンティティー化しているものがあるはずです。
それこそは伝統と風土の中で熟しているはずなのです。
多分、地下には妖怪グッズがあるはずで、
それを佐々木喜善と柳田国男が掘りだしのですね。
つまりまずは、自分の足元を掘る!!
それをいかに産業化するかです。
そのことは、今疲弊している他の地方においても
日本そのものにおいても
同じことがいえると思います。
逆に根っこをもたない都会は、
常にその皮相において、
猛烈に変化せざるを得ないのです。
地方都市が生き残るために、
都会の真似などしないで、
自分達のアイデンティティを掘り起こす。
その伝統と風土こそに資源があります。
それは個人においても、
同じだと思います。

by denshinbashira
| 2018-07-10 05:01
| 賢い生き方!
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