逃げたんだ!その3、出遭うまでが辛抱! |
若いうちにはそうそうわからない。
ましては受験一筋で来た学生が
いざ就職となって職業を選ぶとき
すんなり旨くいく人もいるが、
たいがいが世の中の職種に適当に自分を当てて
トライするもんですよ。
ましてや、企業なんていうものの
実際の仕事がどういうものなのかなども分からず、
反対に今まで、親や学校や友人その他という
極めてローカルな人間関係の中にいて
保護されていた者が
いきなり、訳も分からない人間たちの世界の中に
突っ込んでいくのだから、
運がいい者は旨くゆくが
そうではない者
特に個性的な若者が、
そうそう自分とフィットする企業や人間に出会うはずが
ないんですよ。
うちの娘も30社くらいうけて受かったのは
1社だけ。
それでもその1社も、自分に合わず、
さらに転職をするなかで、やっと今の職業を見つけました。
世の中とはそうそう旨くいかないのが
当たり前なのです。
そういう中で、Aさんは自分が社会から拒否されているような
勘違いに陥ったということでしょう。
先日この異常な炎天下の中、高いクレーン車にのり、
電気の工事をしている人に出遭い、
私は思わず頭が下がりました。
またたまたま帰りのラッシュに
電車にのると、
もう疲れ切ったような人々の顔を見ながら、
ほんとうにご苦労様でしたと
心の中で感謝します。
皆さんが働いてくれているおかげで
社会が成立し、この日本が起動している。
誰もが何らかの役割を担いながら、
世の中を生かしてくれている。
嫌な仕事も、厄介な仕事も、
面倒な仕事も、キツイ仕事も
誰かがやってくださっているから
私もこうして生きれている。
誰もが自分にあう仕事をしているのではない、
自分が好きなことを仕事にしているのではない。
そうではなく、多くの人がしんどい中を
頑張ってくれているのですね。
就職できないことで
自分をディスカウントするんじゃないよ。
貴方の●人格が否定された訳ではない。
じゃあ反対に聞くが
アンタはどれだけ相手企業の仕事を理解しようとしたか
相手の役に立とうとしたか?
どれだけ
そういう情熱をもって就活に臨んだか?
もしかしたら、
採用される、という、
或は
採用されたいという
受け身のスタンスでいたのではないかい?
曖昧に、漠然と就職口を求めてもダメ。
やっぱりどこかに
熱いこころざしをもっていなくちゃーね。
Aさんの場合も就職氷河期の時代の中で
そして、
Aさんの個性を見つけて評価してくれる出遭いも
そうは簡単にいかなかっただけです。
それでも、腐らないで、
へこたれないで、諦めないで
頑張っていればいつか、
きっと出遭いがある。
出遭うまでが、辛抱なんだね、人生は。
その出遭いのとき、多くを望まないで、
欲張らないで、
そのささやかな
小さなチャンスを逃さないこと。
そしていつも出遭おうと
こころざしておかないとね~。
先日
ある若者から質問を受けました。
自分にふさわしい人と出遭うには
どうしたらいいですか?と。
広い世の中で、自分にふさわしい人は
そうそういるもんじゃないです。
まずはそれを頭の中に叩き込んでおいてください。
そのうえで、
出遭いたいと思うことです。
そしてそれを見極めるコツは
自分の言葉がその人に響いたとき、
逆に
その人の言葉が自分に響いたとき、
が出遭いです。
そして脳の辺縁系には
ちゃんと他人の人相を見抜く機能があるんですよ。
自分の直感でそれを感じること。
最後に、たとえ出遭ったとしても、
人と人は
長く付き合わなければ、その人のよさなんて
なかなかわからないものです。
なぜなら、人間は本能的に
自分が受け入れられることや
理解されることを
優先するからです。
そうではなく、
相手を受け入れ理解する努力こそが
人間の絆になるのです。
私はAさんのように
迷路にはいったり
回り道をしたり、
挫折することはもう
その人の宝物だと思っています。
逆に、若いうちの成功は
その人の足枷になったり、
大きな勘違いを産みます。
若いうちの成功はまず、
自我が高慢なりやすいです。
※それは無意識領域でそうなってしまうので
なかなか本人が気づけません。
足枷とは成功体験が
逆にその後の失敗を許さず、受け入れられず、
成功への強迫神経になることも
よくあります。
そして若いうちの成功はすぐ
萎んむんです。
さらに
失敗や挫折に対する
耐性が鍛えられていませんから、
歳をとってから失敗や挫折が起きると
すぐ折れます。
折れない時は老害になります・・・苦笑!
次回は
何にでも、すぐ感情を絡ませない!と
いうことを書きたいと思います。
特に日本人は、情緒的で
そこがだめなんだよな~!
つづく