妖怪はカッコいい! |
妖怪缶バッジも配りましたが、
ある人からできるだけ、
おどろおどろしい妖怪を、と言われ、探しました。
子供たちが描いてくれた妖怪は、
愉快なものや
パワフルなもの、
そして確かに攻撃的なものもありますが、
でも、それらは意外におどろおどろしくない。
おそくそれは、
子供たちの心がどこか澄みきっているからではないか、と
私は思いました。
顔面から血だらけの妖怪でさえ、
おどろおどろしいどころか、愉快なのです。
私は絵画分析もやりますが、
絵には描いた人の心がそのまま映し出されます。
もう一つ妖怪の絵で感じたことは、
どの妖怪も、ひとり、とうことです。
どの妖怪も、ひとりでシャキッと立っています。
そこには自己完結した子供の人格があり、
大人のように甘ったれてはいないのです。
まあ、妖怪は自己像でもありますからね。
昨日も書きましたが、
妖怪は孤高の自分を生きている。
バケモノでありながら、そこに品格があるのです。
遠野物語の中にも、
明らかに娘の頃に拉致されたと思しき女が、
ボロボロの着物を着て
子供を背負い、黒髪をなびかせて、
あっという間に里人の前を通り過ぎてゆきます。
寒戸の婆と云われる山姥は
娘時代に神隠しにあい、30年後にヨボヨボになって
自分の生家に顕われます。
そこで皆の無事を確かめたら、さっと跡形もなく消え去ります。
不幸な運命の中で
化けもの、妖怪化しても
懸命に生き延びていた人間=妖怪かもしれません。
弧はひとり、
高は高い。
孤独でも、低くならず、高い自分を生きる。
ヘドロにならず、いつも
私も妖怪になれたら嬉しいです。
まあ、すでに
私はバケモノかもしれませんね…笑!
そうなれれば光栄です。
楽しい、オモロイ
どうぞ見に来てくださいな!