映画仮題「どこかに美しい村はないか」撮影日記5 優れた職人さんの仕事部屋! |
2月の撮影に協力をお願いしている方たちと
打ち合わせに廻りました。
遠野在住の睦子さんの車に乗せていだき、
廻りました。
この映画プロジェクトが始まる時、
能勢監督から、
「田下さん、いかにも東北の女性という人を
撮りたいのですが、誰かいませんか?」と言われました。
その時、ふっと頭に浮かんだのが、人間ではなく
附馬牛人形の姫の顔でした・・・笑!
うつむいた人形の姫の顔の中に、
耐え忍いだ女の気品があります。
「あゝそうだ監督、それでは附馬牛人形の制作者である
佐々木ヨシエさんはどうですか。
彼女ならまさに東北の女でもあり、
ご主人や息子さんを亡くされた後、
工房をひとりで引き継ぎ、今も造り続けておられますから。」
ということで、
佐々木ヨシエさんにお願いをしました。
という訳で『遠野郷土人形民芸村』へ行きました。
佐々木ヨシエさんと打ち合わせをする中で
ご好意で仕事部屋をみせて頂けることになり、
その部屋にはいったとたんに、
分りました。
ヨシエさんがいかに優れた職人さんであるかが
分りました。
私は10年前ギャラリーを経営していましたから、
たくさんの職人さんの仕事場(アトリエ)を訪問しました。
そして、優れた職人さんの仕事部屋は、
揃ったように、その仕事部屋は整理整頓されています。
ヨシエさんの仕事部屋は
見事に整理整頓と、掃除がなされていました。
仕事の手順が少しも無駄なく運ぶように、
そして道具が磨かれ、
さらに怪我や事故がない安全性を担保する為にも
作品に傷がつかないようにするためにも、
優れた職人さんの仕事部屋は
それがこの部屋です。
映画ではヨシエさんの仕事も撮影します。
どうぞお楽しみに!!