人間は思い込みの世界をいきているのですよ。その8、脳はすごい!! |
人間はドえらいものを作っちゃったもんですね~。
脳のことです。
まず、人間はほとんど無意識の自分を生きています。
これをちゃんと押さえておいてくださいね。
そして、
古い脳といわれる大脳旧皮質では、
動物の本能に基づき
いかにその人間の生命を保全するかを管理し、
その生命体が危機の時に感情というエネルギーが発動します。
だからね、ちょっと極端な例なのですが、
その人間が、嘘をつくことやひにくれていたり、また、
感情が爆発することが、その人間にとっての
命の保全になると、
脳が思い込んだら、
その人間は、どんどんそういう偏りの人間になっていきます。
脳はまことに命の保全を図ろうとする機能ですから。
いくらそれが、まともでない、或は人間として
間違っていても、
そういう状態がその人間の精神や体の安定になるなら、
そうしちまう、のです・・・・苦笑!
そういうことがその人間のや自己維持の原動力になっていると
脳が思い込んだら
もうそれをどんどん強化していくのです。
ここでもう一つ押さえておいて欲しいのは、
●脳はその人間の生命現象を維持し、その人間が生きやすいことに
力を貸すのです。
だから、他人を攻撃したり否定したり、ひにくれていた方が
その人間がそこに快感や快楽を感じ、
さらに精神的な安定があり、
そういう傾向のほうが自分が生きやすい、と
脳が思い込んだら、嘘をつこうが、感情が暴走しようが
そういう風にその人間に力を貸すのです。
だから、よほど●意識で、自分を精査し、検証しないと、
その人間は、そういう自分から、
逃れられなくなるのですね。
ただ、
その反対も然りなのですよ。
もし
その人間が、
大脳新皮質である前頭葉の知恵で考察し、
人間はひとりでは生きれない。
他者との関係の中で生きるための知恵を持ち、
努力したい、と思えば、
或はそう欲求すれば、
どんどんそのように導いてくれます。
力を貸してくれるのです。
つまり、その人間の無意識は、
マイナス傾向であれ、
プラス傾向であれ、
その人間の生命が安定し、常態化していることを、
脳はその人間のためになると思いこんで
働いてくれるのですね・・・苦笑!
だからそ、常に自分を省み、行動、或は、
自分が対外的にしている●反応の傾向を
理性の意識で、軌道修正しないと、
自分はどんどんおかしなほうへと、行っちまうのですよ。
しかし、反対に、
その人間が、ちゃんと自分を省みて、
どう生きるかを考察しながら、
その道理を、
自分が自分に叩き込んでいく時、
脳はどんどんその人間の進路の世界を開いてくれます。
それがすごいのです。
そして、その作業は無意識領域の中で行われます。
つまり、自分で意識的にしなくても、
自分がそう望んだなら、脳が勝手に、自動的に
自分の脳内のデータを駆使して連鎖させ、
最終的な結論をだしてくれます。
それを人間が意識で受け取る時は
はっと閃いたり、
或は
いつの間にか、自分の行動の傾向が変化していたり、
なんだか気が付いたら、
以前の自分とは違うな~という風に
なっている、ということです。
脳の一番すごいのは、
●無意識領域での働きです。
脳はその人間の望むもの、をキャッチしたら、
ほゞ自動的に、それを叶えようとして作動し、働いてくれます。
それは無意識の中で自分が変容していくことです。
人間は、生命現象ですから、
外部からくる刺激とデータ入力とで
刻々と変化している生物です。
こで押さえておいて欲しいのは、
私たちは確立した永久のものではなく、
常に変化する現象体としての心と体を持っている。ということです。
まあ、多くの人は、自分は確立した自分というものがある、と
思い込んでいるでしょうけど、
そうではありません。
私たちは常に変化している現象としての生命体です。
ただ、それぞれの人間の欲求に基づいた、反応の傾向があり、
さらに生命体として安定を図るために
常に<現状維持>をしようとします。
だから急激な変化の時は体も心もパニック状態に陥ります。
しかし緩やかな変化や、
意識がはッと気づいた時や、
自分が納得し、
体の力みや力がストンと抜けた時は、
少々過激な変化でも、受け入れることができるのです。
さて、脳とは善きにつれ、悪しきにつれ、
基本的にその人間ののぞみを叶えるものである、ということは
理解していただけたと思いますが、
脳のさらに凄いところは、
今スグに結論を考え付くことができなくても、
その人間が気になっていることを、本人が忘れたとしても
脳の中ではその結論へむけて、脳がセッセと働いてくれていることです。
つまり導入の事だけを、脳にほおり投げれば、
そこからは、
脳が自動的にどんどん自分の脳の中を検索し、
資料を集め検証し、更には必要であればそこからジャンピングしたりして、
その人間の望むものを意識に下ろしてくれるということです。
天才といわれる人達のヒラメキも
またスゴイ発明も、
つまり科学にしても
文学や芸術の世界にしても、
みんなこの脳の自動的作業が、
とても旨く機能して
顕われて来るということなのですよ。
ただね、
大事なのは、
何を求めるかです。
そして
その動機のところが
純粋で、清新で
汚れていないことです。
もし汚れていたら、上述のように
その人間が滅ぶ方へと、
どんどん引きずり込んでいきますからね・・・苦笑!
途中で成功しても
最後はその汚れがその人を滅ぼしてしまいます。
脳の自動性の例として、
小説を書きたいという人が
私のところへ来て、
どうしたらいいですか・・・と、
質問されました。
私は、まず、
●最初の言葉を思いついてお書きなさいと
言いました。
つまりその人が小説を書きたいと思って
それを望むなら、
最初に浮かんだ言葉こそ、
その先の展開を内包しており、
脳はそれを承知しているということです。
だから最初の言葉さえ浮かんだら、もう
ほおっておいても
次々に言葉が浮かんでくるはずなのです。
そして、うまいことその流れに載って、
●無心にペンを走らせたらいいです。
ただ、上手に書こうとか、他人からどう思われるか、とか
そういう不純なことを考えたとたんに
それは消えますからね・・!!
迷いが起きたとたんに、
閃きは消えてしまいますからね。
※迷いが起きたとたんに、脳にはストレスがかかるのです。
大事なことは、
自分を信頼しきって、
自分の脳に任せることですよ。
そしてある程度の形ができてきたら、
それを推敲したり、
付け加えたりすればいいのです。
ただね、断っておきますが、
そういう作業を続けていくうちに、
成っていくのですから・・・。
そしてね、
いちばん大切なことは、
●自分の脳を信頼しきる、ことです。
俗的な雑事に目がくらまないことです…笑!
次回は最終回として、
自分の脳が何をみているか、
逆に
自分の脳を盲目にしているのは何か、
について
書こうと思います。