大事なものさえわかっていれば、あとのチマチマした人間関係など捨ててしまう! |
「学習」することは、翻って
自分が成長している喜びを惹き起こし、
それが自分を満たしてくれるのですね。
自分が他者や社会で満たされるのではなく、
自分が自分を満たしていくのが
学習です。
老子のことばでいうと、
「知足者富」つまり足るを知るものは富む、ということね。
あまりにもパソコンの速度が遅いので、
新しいコンピューターを買おうということになりました。
今まではウインドウズを使っていたのですが、
もしかしたらマックを買うかもしれない。
それについて、
娘から訊かれたのは、
お母さんのコンピューターをつかいこなす能力は
以前に比べ、おちている?
私→いやいや、落ちるどころか前より能力は上がっているけど、と
答えました。
確かに記憶力などは、スゴイ勢いでおちていますが、
逆に学習しようという意欲は
以前より、腹が座ってきています。
腹が座るということ
少しのことで動揺せず、
根気よく取り組もうという自分が、そこにいます。
人間の脳神経は複雑に連鎖するから、
ちっとの事でつまずいたり、傷ついたり、気おくれしたりすると、
それは即学習能力の低下へと影響していきます。
ところが、年を経るに従い、
そのつまずくことも、傷つくことも、気おくれすることも
大したことじゃないし、
そんなことなど、どうでもいい、と腹が座ってきたのです。
逆に、ノロノロでもトロトロでもいいから、
少しずつ、ゆっくり取り組んでみようという
根気が出てきているのです。
その事とは、ちょっと飛躍しますが、
先般、私の目がぱっと開いたことがありました。
先日のロケで、
今撮っている映画のキモのようなシーンが撮れました。
能勢監督にそれを見せて頂いている時、
私の頭の中でひらめきが起きたのです。
ベルグソンのいう<エランヴィタール>とでも言いましょうか。
パッと頭の中が発火したのです・・・笑!
大事なものさえわかっていれば、あとのチマチマしたことは
どうでもいい!
というヒラメキです。
大事なことをきちんとわきまえて、自覚しておくこと。
それ以外はもうどうでもいいのです。
コンピューターを使うという能力も、
それを学習することで、
大事な作業がデキル、という目的にむかって
取り組む。
難しくてもイライラしたり、
そういうグズな自分に失望したりしないで、
コツコツとやろう、という意欲が湧いているのです。
脳の観点からみたら、
人間はおよそ、よけいなことばかりに神経をつかっています。
人間関係や他人から自分がどうみられるか、とか
自分のアタマが低能だとか、
他人や社会に承認されるとかなどは
そういうよけいなものは、
気づいた端から捨てていく。
そしてほんとうに大事なものだけ目にいれて
学習していく。
おそらくその人の脳が、
そういう脳システムになったとき
人間の能力はぐんと上がるのだと思います。
新しいコンピューター、やってみましょう!!

