他者こそ、エヴァンゲリオン! |
人間の脳ってすごいんですよ。
本人の預かりしらないところ
どんどん働いてくれるのです。
それはその人が何に注意を向けているかが
キー(鍵)です。
その注意を向けてるものに
焦点を当てながら、
脳が自動的に情報収集し
脳の連鎖が広がっていき
最終的な結論を意識に下ろしてくれるのです。
だから自分のことばかりに
こだわっていると
そういう狭い範囲にしか脳は
働きませんが、
広く大きく外界へと目を向け
様々なことに注意をむければ
向けるほど
脳の世界も大きく広い視野を
獲得していくということですね。
私もこうして毎日書いていますが
ほとんどは自動的に
言葉が湧いてきます。
書きながらも
自分の意識では
思いもつかなかったようなことが
どんどん上から下りて来るということも
しばしばあります。
それは不思議でも何でもありません。
脳が自動的に働いてくれているのです。
そういうことを踏まえながら
今日も書いていきます。
前回は人間とは
もともとローカルなものであること。
さらに
・社会が作り出す序列と
・その社会の中で自分を位置づけてつくる
自己イメージとしての自己幻想のことを
書きました。
そして
人間は関係の中でしか
生きれませんから
その序列や
自己幻想に
囚われていればいるほど
小さく狭い内容の自分にしか
なれないことも
書きました。
勿論才能も頭打ちに終わります。
もともとローカルである自分が
大きく広い視野を獲得し
何らかの普遍性まで辿り着くには
たくさんの出遭いや
社会の中で揉まれ
自分が思い込んだ自己幻想が
一枚ずつはがされていくことが必要です。
そういう厳しい自己検証を努力する中で
だんだん自分の実体(等身大の自分)へと
近づき、
しかし人間は自己幻想を捨てきれず、
幻想の自分と自分の実体とのはざまで
格闘し、悩み苦しみます。
さらに、
高い自己幻想を持つ人は
なかなか自己幻想を
棄てることができません。
特に
・子供の頃に甘やかされた人
・子供の頃に成績が良かった人や
・親の期待通りに自分の人生のレールを
敷いた人。
・親のコンプレクスをそのままバトンされた人
・若い時に成功したひとや
・高学歴の人の方が
自分が積み上げて思いこんでしまった自己幻想と
逆に
子供の頃それほど優秀でもなく
親からも期待されなかったり、
いつも挫折や失敗を
繰り返していた人のほうが
では
自己幻想を捨てることが
なぜ才能の開花にリンクするのでしょう・・??
もうわかった・・・かな!
一人よがりにならず、
自分マックスにならず
自分の脳世界の窓が、広く外界へむかって開いていること。
その外界には、数えきれない他者の才能が溢れていること。

去年、元アナウンサーで、現在朗読の仕事をしている女性と知り合いました。 facebookで高校の同期の集まりがあり、そこで「再会」したのがきっかけです。
当時、10クラスもあり、顔は知っていたものの、会話をしたこともなかったのですが、私が今絵を描いていることを知って、親しくなりました。
彼女の朗読のイベントに観覧に行くようになってから、
自身に変化が起き始めたのを感じました。
私の脳の クリエイター的な部位に 彼女が入り込んで
どこかのスイッチを押された。
そんな感覚です。
神秘体験といったものではありません。
私の中で知らず知らず 錆付いていたものが 油をさされたように 徐々に加速を始めたかのようでした。
今まで多くの漫画家の方と出会いましたが、そのような刺激を強く体感したことは 本当に稀でした。
自身 心の底に 同業者に対する意地だとか 対抗心だとか 嫉妬心といったものが抜け切れず、相手の持つ力を全開で受け入れることが出来なかったように思えます。
朗読家という 自身にとって未知の表現者であればこそ、「知らない」ということを素直に受け入れることが出来ました。しかし、私にたくさんの刺激とヒントをくれました。
その答は 今私が続けている 絵に 作画のプロセスに出始めています。
雑誌で仕事をしていたときの絵と比べると 今の腕は
確実に落ちています。自身の目には歴然です。これを取り戻すには 時間が要ります。
それでも 自身の脳がこれを これまで以上にサポートしてくれるまで 残りの時間に賭けたいと 今 思っています。
彼女に そして denshinbashiraさんに
心から 感謝しております。