幸せになれない花! |
その子は、両親の争いや離婚で深く傷ついていました。
だから、どうしても人間を憎み、
キラキラした才能の小箱は分厚い殻でおおわれていました。
私はその才能が閉じられているのを惜しみ、
どうしたら、その殻が取れるかを試みました。
しかしその女の子はどうしても自分にしがみつき、
自分の殻を捨てることができません。
その殻を捨てない限り、その子も、
両親のおかした間違いの道を踏襲していくでしょう。
人間はね、憎しみの方へシフトしたり、
自分にしがみついて、
不遜な自我で
自己防衛の殻をかぶっている限り、
他者がくれるちょっとした、
ささやかな親切や愛を感じなくなります。
そこにある、小さなぬくもりに
気づけなくなります。
他者は、
ほんとうにささやかな愛しか、
他者にあげられない。
でも、そのささやかな、さりげない愛が、霧のように
貴女を包み込んでいることに、
気づけるといいね。
今は幸せになれない花だけど
いつか、自分を開いて、