シリーズ「AI時代をいかに生きるか」その4、もうすでにAIに侵されている。 |
アイフォンから変な音がしました。
しかも、音楽までついています・・・笑!
驚きましたね~・・・。
それと同じことを人間がしようとすると、
写真を見なおし、選ぶだけでも、相当の時間とエネルギーが必要です。
あ~、もう来ている、と思いました。
AI時代になると、工業はどんどんAIに支配されていくでしょう。
また医者すらも、いらなくなる、と言われています。
運転も自動化されますから、ドライバーもいらなくなる。
翻訳家も、そして、サービス業さえも、農業も、林業も
漁業もどんどんAIが乗っ取っていきます。
効率から言えばはるかにAIの方が優秀であり、
生産性においても人間の比ではありません。
自然の摂理である、自然淘汰さえ変えてしまえるのです。
うかうかしていると、知らない間に、
足音もなくしのびよる、AIテクノロジーがはびこり、
世の中は
AIに乗っ取られていきます。
昨日と一昨日で、人間は虚構の中を生きていると書きました。
人間は自分が理解できないことや、把握できない出来事で
不安や怖れがあると、そこに神を仮想して解決しようとしました。
宗教の物語で乗り越えようとしました(神、宗教の虚構世界)
自分達の弱さや、異人種からの攻撃から守り、
反対に利害を共有するために、
※国家という意識も近代になって生まれたものです。
明治以前の日本には、藩という意識しかありませんでしたから。
人間は常に仮想の虚構(幻想)をつくりあげては、
そこにたくさんの物語を作りこみ、
依存して、そこにはまりこみながら、生き延びてきたといえます。
しかしそれはあくまでも仮想ですから、
現実との拮抗の中で、いつかは消えていきます。
では現実とはなにか?
それについては後で書きたいと考えています。
産業革命による工業社会と資本主義、
さらにインターネット社会、
そしてAIテクノロジー社会へと
その虚構世界が移行していくとき、
人間は本来の自分の何かを、少しずつ失っていきました。
それはもともと人間に備わっていた、
体の機能や、感覚(五感)を使い、
自分で考えるということです。
昨日は、AIテクノロジー社会になると、
人間のまじめさや、勤勉さや、正直さや、誠実さが
報われない社会になると書きました。
なぜなら、
AIに長けたものだけが、成功を手にするからです。
そういうことはすでにインターネット社会で証明ずみです。
そこには、テクノロジーによる経済格差が益々広がります。
反対に
人間本来の善良さや、優しさや、人格の成熟など、
ほんとうは、失ってはならないもの、
人間が他者と共に生きてゆくために、
学び育てた、大切なものが、
AI社会では機能しなくなる、という危機があります。
AIテクノロジー社会は、単に多くの無用の人間を
排出する、ということだけでなく、
人間が、劣化、壊れていくことでもあると、
偶然ですが、私が考え危惧していたことを、
ユヴァル・ノア・ハラリ氏が明確に言い当ててくれました。
結論から先に書きます。
私たちは、どこかで、AIテクノロジーにたいしての
●線引きをする必要が、あります。
これ以上の利便さや生産性に対してのレジスタンスです。
これ以上は、不便でも、生産的でもなくてもいい、という線引きです。
さらに人間が主役の世界を維持する。
AIやロボットに主役を乗っ取られない。
反対に、AIのデジタル性を、人間のために使いこなす、という
●明確な意識と意志と知恵(叡智)が、いります。
私はAIやデジタルを決して否定しません。
むしろ、その利便性を、ありがたく思っています。
しかし、無自覚に、無思想に、うかうかと、そこに依存はしない。
ユヴァル・ノア・ハラリ氏によると
今後数十年の間に人類は三つの脅威に直面する。
一つは、核戦争の脅威
二つ目は、温暖化による異常気象
三つめは、テクノロジーによる破壊。
AIは既存の社会システムと経済システムを完全に破壊し、
何十億という人を労働市場から押し出す。
でもね、わかりませんよ。
そうなるかどうかは、わかりません。
だって人間には知恵がありますから。
政治権力者や企業トップは、バカかもしれませんが
地に足をつけていきる無名の民衆は、バカではありませんから。
もちろんおバカさんもいますけど…苦笑!
次回はなぜ、トランプさんが登場してきたかの背景と、
そこにある人間社会への大きな警告を、
書きたいと思います。
