シリーズ「AI時代をいかに生きるか」その5、無能な人間がリーダーになっている! |
もう皆さんは気づいておられると思いますが、
世界はトランプさんをはじめ、
無能なリーダーたちが氾濫しています。
日本も同じです。
何が無能かというと、
彼らはこれまでの虚構世界に頭が汚染されています。
彼らの意識の延長上にはもう何も解決できません。
さらにそこには、夢はないです。
つまり
夢はないのに夢を追いかける<20世紀的意識構造>の中に
彼らはまだいるからです。
これまでのように経済が華々しく右肩上がりになることは
ないのです。
その虚構世界を怜悧な頭脳で分析見極めない限り、
今の現状を打開することも、
未来のビジョンを開くこともできません。
つまり彼らは、本当は、何をどうしたらいいか
分からないのです。
彼らのしていることは、
これまでのやり方で、経済や政治をいじくりまわすことだけです。
これからのAIテクノロジーの世界を、どうしたらいいかなど
分かるはずがないのです。
トランプさんが登場してきた背景には、
●アメリカンドリームの時代が終わったことを自覚できない
アメリカの中流層が、トランプさんに夢をたくしました。
中流層でも下ほうの人々です。
オバマやヒラリーのようなインテリエリートではなく、
体を張って生きてきた人々、
アメリカの下積みをささえてきた人々です。
20~21世紀初めの力強い物質文化の工業社会が終わり、
新しい情報社会、さらにAIテクノロジー社会が始まり、
もうその虚構が世界を覆い始めているのにも関わらず、
彼らの意識はかつての栄光ある世界ナンバー1のアメリカ、
強いアメリカの意識(虚構)から抜け出られないのです。
ほんとうはもう、アメリカンドリームをあきらめて、
冷めた目で、現実を受け入れ、検証しなければならないのに、です。
アメリカの人々も、日本の人々も、ヨーロッパの人々も
もう、経済が、それも工業の経済が右肩上がりになることはない、
という厳しい現実を、受け入れなければならないのです。
さらに
いよいよAIテクノロジー社会になると、
一部のAIに長けた人間、企業のトップや投資家などが
どんどん大儲けをしていき、
一般の仕事はロボットやAIが代行する社会になり、
それが大きな格差社会を産みます。
そういう危機を相対化しなければならないのに、
世界のリーダーはその危機すら認識できていないのです。
彼らは今までと同じように、
経済の手直しや政治をいじくっているのに
すぎない。
ハラリ氏によると、これからの危機は
1、核戦争
2、異常気象
3、AIテクノロジーによる経済破壊
だと書いています。
このことをどのように解決していくか、
それが分かる政治家やリーダーが
いないのです。
結論から言います。
キーワードは、
「地球をやり直す」です。
行きすぎたテクノロジー世界を検証し、
行きすぎたものを元にもどしましょう。
テクノロジーが主役ではないのです。
人間が主役の世界をつくるのです。
そして
環境破壊や温暖化をこれ以上すすめないように
それこそ、テクノロジーの効果を逆に利用し、考え、
元の自然を取り戻すのす。
人間の虚構世界のどこがおかしく、間違いであるかを
検証し、
逆に
●人間が幸福になれるような虚構世界を、最高構築するのです。
これまでの人類の歴史を総検証し、
人間の利点はなにか、欠点はなにか、
そして人間は、ホモサピエンスという1種類の動物であることを認識する。
明確に言います。
人間はどの国の人間も、みんな同じです。
みんな兄弟です(わかりきったことですが。)
そして、それぞれの歴史の進行と文化形成を、お互いが大切にし、
その多様性や時間差をちゃんとうけいれた上で、
歴史や文化を超えた、
●人間という歴史を新しく作りあげていく。
学問、科学、そしてテクノロジーを総動員して
人間が生き延びてゆくために、
人間が幸福になるために、
何をしたらいいかを考える。
その時、勇気をもって行きすぎたものを訂正、修正、そして
●必要なら捨てる。
核で平和のバランスをはかろうなんてのは、もってのほかです。
これからAIテクノロジーの負荷的リスクに追い詰められるのは
北朝鮮も韓国も日本もアメリカもロシアも、EUも、アフリカも
みんな同じです。
みんな同じ危機に直面せざるを得ないのです。
核で脅し合うのなどが、ほんとにばかげたことであり、
逆にAIを駆使した武器の戦争が起こりうることを
自覚したらいいです。
その時、核などは、無用の長物にしかなりませんよ。
北朝鮮を助け、救ったらいいです、同じ人間なのですから。
韓国とも仲良くしましょう。同じ人間なのですから。
韓国も過去の虚構の中から抜け出すことです。
世界中が20世紀の虚構から覚めない限り、
みんなが、手遅れになります。
賢くなることです。
そして必要であれば、時計の針を元に戻し、
人間が主役であったアナログ時代の、良きところを取り戻し、
デジタルは、そのよいところだけを登用する。
つまり、これから、人間が滅びるか、それとも
さらに良い時代を創るかは、
人間の叡智にかかっているのです。
そしてそれができるのは、
利権や利害に汚染されている政治家や企業ではありません。
一般の、無名の人々です。
人々が自分で、真の幸福を考え、
何を選択し、何を捨てるか、の
高邁な文化を創り出す必要があります。
これまでのテクノロジー文化におぼれず、
人間は再び<考える葦>になる必要があるのです。
その上で、厳しく精査して、
政治家を選び、リーダーを選び
起業家と企業を選び、
さらに彼らに依存せず、
夢を任せず、
自分達の社会を、自分達で創り出すのです。
人間がみんな、生き延びれるようなビジョンとこころざしを持ち、
人々が叡智を出し合い、
地球をやりなおしたらいいと思います。
