こころざしを持たない脳は劣化する。 |
ということを
思い知らされました。
こころざし、あるいは目的をしっかり定めて
脳の使い方を考えなければ、
脳回路は成長しない、ということを
見せつけられたことがありました。
人間は、ぼ~っと生きていてはダメなんですね。
1000億個の神経細胞を、どのように駆使して
自分の人生や生き方に有効に使うかを考えなければ、
脳の知力も知性もその能力も向上しないということです。
反対に
脳は志や目的をしっかりもっていると、
どんどん自動的にそれを達成すべき働きをしてくれます。
それと同時に思考力や能力もどんどん上がっていきます。
しかし、何も考えず、惰性で生きてしまうと、
脳は本能や感情のレベルでしか動いてくれません。
脳のベクトルがアホに向いてしまうのです。
私がショックをうけたのは、
ある若い人が、しばらく会わないうちに
すっかり能力が退行し、
さらに3年前から、
ほとんど精神的な成長をしていない、ということです。
3年前のその人にあった集中力が今は乏しくなり、
さらにその言動も軽々しいものになっていました。
ええっ、どうしてこんなに軽薄になってしまったのか?
以前は、もっと考えようとする努力がありましたが、
今はまるで、そのタガがはずれたように幼稚です。
その人は、それなりに原石的才能がキラキラ光っており、
その才能が活かされる職業を私は勧めました。
まさにその人ぴったりの仕事です。
しかし、その才能も努力して磨いていかなければだめなのです。
原石の光は磨かない限り、
しだいに鈍磨して使い物にならなくなります。
私はてっきり彼女が自分の将来のために
才能や知能を磨く努力をしているものと、思っていましたが、
現実は違いました。
原因のひとつは彼女の職場のぬるさではないか、と思います。
彼女はそれなりにその職場で輝き、
それなりに、
仕事をしたのだと思いますが、
その職場のぬるさにすっかり漬かってしまったのだと思います。
まあ、甘やかされたとも言えます。
人間は、厳しい状況や、困難な状況にいると、
脳が危機を感じ、どんどん成長していきます。
しかし、ぬるく、努力しなくていい環境にいると、
成長どころか、アホになってしまいます。
楽に安住したら、ダメなんですよ。
自分の人生をどのように構築していくかの構想を持たない人の脳は
成長しません。
「こころざす」ということは、とても大切なのです。
成長しないというのは、脳回路が単純なままで
複雑なことを考えられない、ということです。
複雑に脳を働かせられない人間は、すぐ感情に短絡します。
※複雑に脳を使えないと、理性が働かず、
理性が働かないと、感情がのさばってきますからね。
感情で行為、行動を決定してしまうのです、
それと同時に、精神的な成長も止まってしまいます。
特に精神的な成長は、
脳の理性系をつかい、脳の客観世界を鍛えていかないと、
ほんとに単純バカになってしまいます。
残念なことに、バカになるのは、あっという間です。
そして賢くなるには、常に努力が必要です。
思考する努力です。
思いついたことを、そのまま喋る、或いは行動する、のではなく
思いついたことも、いったん思考の壺の中にいれて検証して
喋る、行動する。
その時、何を軸に思考するか、というと
それは、
●自分の目的や目標や、志や、人生計画の図面です。
いわゆる自分のビジョンです。
自分の脳を、宝の持ち腐れにしないためには、
常に高い志をもち、
しっかりと、青写真を描き、
それに向けて脳のベクトルを、人生の充実と成功へと向けていく。
それは、死ぬ寸前までそうだと
寒くなりました。皆さまも、お体お大事に!!