脳を使いこなすその9、大事なことは二つだけ。根源的なことと本質的なこと。 |
私のことばが心にグサグサと突き刺さる人もいるかもしれませんね。
でもね、それは何かのサインですよ。
傷つく、ということは、サインでもあるのです。
傷ついて感情的になるのではなく、
さて、今日は人間にとって最も大切なことである、
●根源的な事、●本質的なこととは何か、について。
生きることの根底に、この二つのことが、しっかり考えられ、認識されていると、
たいがいのことは、正しく判断されます。
まあ、迷わないで済むということです。
例えば、人間は、一人一人が確立した個として、自由であり、平等であり、
どんな人間も、その尊厳を損なわれてはならないということなどですね。
昨日書いた、他人の中に介入してはいけない、
他人を支配、所有しようとしてはいけないなどは、まさに根源的なことであり、
人間は誰にも支配、所有されない、自由の中に生きている、
その人自身の<存在>の中を生きている、ということです。
それは親と子においても、夫と妻においても、
その関係性の根源にある人間の尊厳として
まもられなければならないことなのですね。
※特に親子や夫婦、家族において、それぞれの自由を保障するということが
大事なことであるにもかかわらず、それが守られていないために、
問題やトラブルが発生するのです。
それを存在、或いは現象さしめているところの
●普遍的、共通の要素や性質とはなにか、ということです。
誰もが、感情と理性とがせめぎ合い、軋みあいながら、その人間の生きるフィールドを
懸命に生きていることなどなど・・。
その中で、何をしたら人間は幸福になれるか、
何をしなければ、幸福になれるか、などの
自分の思い込みや既成観念を取り除いて、
常に根源的とは、本質的とは何か、という問いかけの中に
自分を置いて行為、行動する、ということができるようになると、
生きることがとても楽になりますよ・・・本当はね・・・。
ところが人間はよけいなこと(世間知など)を刷り込まれ、
つまらないことを重要だと勘違いし、
根源どころか、うわっつらのことに囚われて、
本質的ではないことや、間違った認識や価値を、
あたかもそれが正しいことのように勘違いして
世の中や、他人の意見におどらされるのです。
現代はそういう間違った認識や、価値観が、魑魅魍魎のように
世の中を蔽いつくしています。
だから、自分はどう生きたらいいか、わからず
迷い、さまようのですね。
常に頭(脳)の中で、
このことは根源的か、本質的か、を問いかける。
そういう脳の訓練をする。
それはとても難しいことかもしれませんが、
でも、自分の行為、行動について
やっていいこと、やってはいけないことを
ちゃんと精査する。
さらに自分に沸き起こっくる感情は、果たして客観的に、独りよがりではないか、
ということを、本気考察することが、いずれ、
根源的なことは何か、本質的なことはなにかが
しっかり、はっきり見えてくると思います。
そのうえで、人間関係で必要ない人を切り、
物や事の上で、本質的ではないものを捨て、
さらに、さらに、自分をシンプルにしていけばいいのです。
なぜ、シンプルがいいのか、わかりますか・・・?
人間は、もともとシンプルなのです。
それはどういうことか・・・?
宿題にします。