・人間社会の幼児化と・成熟拒否を解決するには・・・・。 |
・人間社会の幼児化と・成熟拒否が起きていると指摘された。
私もまったく同感で、私はさらにもう一つ
・人間の脳の劣化が起きている、
と考えています。
加藤さんが指摘されているように
●無意識の世界が、複雑なことを理解できず、単純化(幼児化)している。
●経験値や体験知とたくさんの知識を獲得しながら、
解決能力をたかめていくという人間的成長と成熟を、
人間は脳の無意識領域での働きが素晴らしいのですが、
その無意識世界が非常に貧しくなっていると、私は考えます。
文明社会は、便利で清潔で、ほしいものはかなり簡単に手に入ります。
高度なテクノロジー社会では、厄介なこと、煩わしいことは
人工知能やロボットがやってくれます。
厄介な他者とは、それほど関わらず、混じらず生きることもできます。
また情報は山ほど溢れています。
山ほど溢れているデジタル情報は、断片情報であり、
それらが日々行き交う中、社会全体のことを考えずに
自分のことだけ考えていても、結構生きていけるのです。
時間をかけて一冊の本を読み込んでいくのではなく、
情報をググれば、概要がすぐ手に入る。
たくさんのヒントや知識があるのですよ。
そのこまごまとした、大切な知識や認識を積み上げてこそ、
全体の<構造>がみえてくるのです。
全体がみえてきてこそ、そこから自分がどうであるかの
客観的視点に立てるのです。
しかし、そういうものをすっ飛ばし、
概要だけで、なんだか分かったつもりになっている。
それに比べて現実は複雑で、多様なことが様々に錯綜して起きてきますから。
なにか、問題に突き当ると、単純な頭と、思考停止の脳は、
それを解決する考察力も手立ても持っていない。
複雑で、多様なことを時間をかけて解決してゆくのが、
成熟へと繋がるのですが、
困難なこと、厄介なこと、煩わしいことを避け、それらを
解決していく能力(成熟させる能力)が欠如、欠落した人々が
多数になっていることです。
問題は、社会の中で,揉まれてこそ、経験値や体験知が
無意識の中で蓄積されていきます。
しかし、経験値や体験知が、
デジタル情報やテクノロジー文明によって疎外されているかぎり、
その人々は、自分が未熟である、ということにすら、気づけないのです。
自分に引きこもり、自己防衛ばかりしていても、今は結構生きれるのです。
また、他者との関係も自分本位でしか発想できなくても、
あまり不自由をしない。しかし、
その分その人間の無意識領域での客観性を高める能力も
退行していきます。
私はこのブログでずっと人間のことを危惧してきました。
どうしたらいいのかな~?
とりあえず、出会った人には、それを指摘して、
人を育てないと、と思います。
そしてこのブログを書き続けることかかな~。