遠野は未来の産業モデルになる!! |
心配なのは都会の若者たちの心の疲労とすさみです。
市場原理の、生産に追われ、販売の競争に追われ、
時間に追われ、山のような情報が襲ってくる社会は、都会だけでなく
日本全国にわたって、神経の消耗で、心がつかれはてる精神の病気が
蔓延するかもしれませんね。
いよいよAIや機械ロボットが導入されてくればくるほど、
人間の神経や精神が荒廃してくるのは都会の方ではないか、と私は思います。
そうなると、救いはまだ、人間らしいことが担保されている地方です。
雑踏や騒音から離れて、しずかな田園にゆくことが
とても大切なことになります。
田園風景や、昔ながらの暮らしは、人間の心を包み込みます。
秒刻みのような時間に追われ、休むことなく生産に人に追われ
神経を使い果たし、心身がボロボロになってゆくであろう都会の人間は、
ゆったりと流れる田舎の時間こそが、救いとなるでしょう。
日本人がはぐくんできた伝統や暮らしの、緩やかな価値の中で
やっと自分を取り戻すでしょう。
機械ではなく、人の手でものを作るということや、
自然に包まれるということも
痛んだ心を癒すことに大きな力となるでしょう。
畑田を耕したり、散歩したり、絵を描いたりそのエトセトラ・・・。
また、野山を駆け回るということも、人たる自分を取り戻す力となります。
映画の舞台となった遠野には、まだまだ自然がいっぱいで、
さらに伝統や伝承の世界が力を以て存在しています。
日本中がチェーン店でコピー化される中、
遠野だけは、その洗礼をうけていません。昔のまんまの風が吹いています。
遠野の郊外には、まるでおとぎ話や昔話にでてくるような田園風景があります。
この映画では、まだ残っている手作りのお豆腐屋さん、
後継者がいない、伝統人形師の、その姿が消えてしまわないうちに映像にとりました。
これからは、そういう大切なものや事がどんどん失われていくでしょうから。
AI,ロボット時代、おそらくすべてが自動化され、
化学肥料と農薬を駆使して種まきから収穫までもが
ロボット化される時代が来るであろうとき
手仕事で創り出すものこそ、人間にとってとても大切なことであると
考えるからです。
だから
あえて、肥料や農薬を一切使わず、
極力人間の手で栽培し収穫するリンゴとお米に取り組むの農業の人々を
撮りました。
そして実はそこにこそ、希望があります。
実はそこにこそ、未来の産業の」種があるのです。
まだ、ほとんどの人が気づいていませんが。
AIがどんどん人間の手仕事の世界を侵食していきます。
さらに科学を駆使した人工的な技術や栽培方がさらに進み、
化学と機械でできた食品が、自然のものを制していくでしょう。
農薬と化学肥料と化学調味料で作られた食べ物たちです。
おそらく日本中があっと言う間にそんな風になるでしょう。
そんな中で、まったく化学肥料や農薬を使わず、
その工程のほとんどを人間の手でおこなう、自然栽培は
AIのむこうをはるアンチテーゼとしての産業になると思います。
そうなのです。今地方が疲弊しているのはまさに、日本が
市場原理の中で身動きできなくなり、世界市場との競争の中で
狂気のように世界経済の奴隷化しているからです。
だとしたら、そこから抜け出して、
日本独自の経済構造と産業構造を作り出せばいいのです。
まずは、第一次産業の再生だと思います。
それも、これまでのやり方を覆し、自然の摂理に添い、自然と一緒に作り上げる農業で、
自然性に満ちた品質のものを作り、
マーケット創り出す!!
遠野はそういう可能性をひめた所です。
今すぐではなく、
これからのビジネスモデルとして、
AIテクノロジー文明に呑み込まれず、
コツコツと自然との協働の農業や林業の産業を創り出していくことだと
思います。
映画が、そのためのヒントになるといいなあ~!
●東京試写会
第2回上映:受付開始:14:30~ 上映:15:00 ※プレスの方、ブロガーの方、Twitter・Facebookをお持ちの方が入場できます。
第3回上映:受付開始:16:00~上映:16:30~ ※プレスの方、ブロガーの方、Twitter・Facebookをお持ちの方が入場できます。
このジュース、めっちゃ美味しいです。
ご参加をお待ちしています!
5月16日(土)
5月17日(日)
人形町三日月座 地下ホール
https://www.facebook.com/mikazukiza78/
・横浜上映
5月23日(土)
5月24日(日)
シネマノヴェチェント
http://cinema1900.wixsite.com/home
・遠野上映
6月7日(日)
遠野市民センター大ホール