この青年が作るお米を食べてみませんか。その3 |
自粛宣言が成された都会に住む人間の、
逃げ場がない息苦しさです。
密集した住宅地の
狭い家の中で、何週間もガンマンして頑張るのも
限界があります。
人口分布の拡散をどこかで本気で考えねばと思います。
それには思い切った経済の地方への拡散が必要でしょうが、
一番効果的なのは、経済現象としての拡散が始まることだと思いますが。
今回のコロナを契機に、仕事のリモートが可能であるということが
もっと推進されるようになった場合は、
もしかしたら地方都市に住むということのメリットが出てくるかもしれませんね。
どういう風に時代が流れていくかは、分かりません。
しかし、おそらく都会での失業率はどんどん上がっていくと思います。
反対に地方都市では、もし
その時重要なのは、
個々の事業を統括していくには
どうしても賢いリーダーが必要です。
そのリーダーを地方都市はどのように育てるか。
まあ、なんの力もない私が必死で考えても埒があかないのですが。
それでも私が遠野と出会ったことは、大変有意義でありました。
一つは児玉房子さんのガラス絵との出会いです。
もう一つは、無農薬、無肥料でりんごを作る佐々木悦雄さんとの
軌跡的な出会い。まあ、私はスナックで食事をされているところを
悦雄さんにナンパ?されたのですが・・・笑い!!
三つめは、この映像にでてくる菊池青年との出会いです。
この三つの出会いは、
それまで、ずっと私の中で危惧していた、
人間の未来はどうなるのであろうか、という事に対しての
一つの窓が開いた感じがしました。
親友の能勢監督と共にこれらと映画をドッキングさせることにより、
なにかが出来そうな舞台が整った感じがしました。
未来において地方都市がいかに大事であるかです。
つまり地方都市にしかできない、新しい産業としての
農業や、果樹栽培の提示です。
一方ではAIテクノロジーによる大量生産があり、
時代の両輪のようにデジタル産業とアナログ産業とを両立させていく。
おそらくそういう時代がくるのではないか、という私の希望です。
こんな夢のようなことが果たして起きうるのであろうか?
しかし、現実的なことは、
徐々にではありますが、自然栽培の市場が出来つつある、という事です。
その端緒は確実にこの映像の中の青年が担おうとしているという事です。
悦雄さんから後継者として菊池青年夫妻を紹介されたときは
素晴らしいという感慨が沸々と湧いてきました。
嬉しゅうございました。
特筆すべきは、
遠野は都会に比べて、
自然栽培や有機農業栽培など、農業に対する意識が高いです。
高い意識を持って農業や果樹栽培に取り組んでおられる方が
沢山おられます。
この方々の努力とご苦労はやがて実っていくと思います。
しかしそれが産業として成功していくには、
はっきりとした産業集団の塊としての頭角が必要でしょう。
そしてそのためには、10年や20年のスパンを射程した
戦略的な見通しと、継続性が必要です。
私は菊池青年夫妻はそれをちゃんと考慮に入れておられると
思います。
私にできることは、映画を作ること、そして援護射撃として、
菊池青年のお米を
食べることしかありません。
私にできることなどたかがしれています。
しかしそれでもね、この世界のほんの砂粒ほどの、聖書風にいえば
からし種ほどの私ですが、なんだかホッとしています。
後は、コロナをなんとか凌いで、上映にむけて頑張ることです。
もしかしたら、宮古上映は予定通りできるかもしれまん。
ただ、まだまだ状況を睨みながらです。
このブログをご覧になり、何人かの方々が
菊池青年のお米をたべてくださることになりました。
ほんとうに皆さまに感謝いたします。
ありがとうございました。