メシア症候群から脱出するには・・・。 |
それをどう乗り越えるか。
●極意は三つです。
1、傷つかない。
2、振り返らない。
3、おせっかいをしない。
1については、人間が他人から傷つけられるのではなく
ほとんどが、もともと自分の中にある記憶が
何かで再現し、自分を傷つけている(自分を責めている)のです。
まあ、中には確信犯で他人を傷つけるクズもいますし、
余りに無神経で、鈍感なために、
他者への配慮が出来ない人もいますが、
それでも、自分の心の中に傷がない限り、人は傷つかないのです。
つまり幼少期や成長期に何等かの形で、親や兄弟や周囲の人間に、
自我が傷つけられており、
その傷の記憶が、相手の言葉や行為の中で刺戟され、
再現されてその傷が疼くのです。
そしてバカバカしいことに、
傷つきやすい人は、
傷つくことが癖になり、
どんどんその生命エネルギーを
奪われ(自分が自分に奪われるのですぞ!)
自分で自分をいじくり、さらに自分を傷つけては
傷つく深みにはまっていきます。
まったく生産性がなく、不毛の人生を生きてしまうのです。
だから、傷つく癖をやめて、傷つかない自分になる。
2について、
人間の脳の機能の一つはシュミレーションすることです。
本来は危険を回避するためのセキュリティー機能ですが、
それが過ぎると警戒と疑心暗鬼を繰り返し、脳の中は
どんどんそれが強化されていきます。
そして不安を回避するためにすぐ振り返り、
それが悪循環しては、自分がどんどん不安定になる。
そういうことが繰り返されるとそれは
どんどん強化されて強迫観念になり、
いつも振り返りをしてばかり、そして自分をいじくります。
振り返りと不安の穴の中で自分を追い込んでまた不安になる。
だから、思い切って
●何も振り返らない!自分に、脳を改造していきます。
そして、そういう風に警戒したり、疑心になったりしても、
そのほとんどが、そうなりません。
なぜなら、その警戒も疑心もその人が作り出している
記憶の蜃気楼みたいなものだからです。
脳は自分が関心があることだけにアクセスします。
関心がないことはスルーしていきますので、
警戒心や疑心が強い人は、それにばかり強い関心を示し、
そういうデーターばかりを集めてはバンクするのです。
また遺伝子も悲観的な遺伝子と楽観的な遺伝子があり、
悲観的な遺伝子を持っている人はやはり、
それに振り回されてしまいます。
要は自分の脳の中に、
警戒心や疑心が持ってきたゴミを溜めないことです。
そういう人は、もう思い切って、何も振り返らず、流れの中に
身を任せた方が、よほど良いのです。
意識的に楽観的な自分になる。
3のおせっかいをしないというのは、
人間は、どんな人間も自力で生きることができるのです。
そのために本能があり、さらに学習能力や知性があるのですから。
逆におせっかいをすることで、その人本来のエネルギーを奪い
体験や経験を得る機会を奪ってしまうのです。
他人はほおっておけば、自分でやるしかないのですから。
自分で痛い思いをすれば、脳は逆に活性化します。
挫折や失敗こそ、宝なのですよ。
最後に現代の日本人には、自力力がどんどん劣化しています。
逆に、共依存をはじめ、様々な依存が蔓延し、
さらに短期思考力はあっても、長期思考力が欠落し、
そして物事を理解し、
文章の読解力もほんとに低下しています。
自分で努力しなくても、
何でもクリックすれば、安易に安直にてにはいりますからね。
最後に
まずは、自力で生きること。
自分の力で考えること。
そして
何でもみてやろう、やってやろうという、好奇心と意欲を持つこと。
さらに自分はどんな思考傾向にあるかを
分析して、
自分の脳のバンクにあるゴミに気づくこと。
<メシア症候群>の人は、
他者の中にある生命力を信頼し、
他人への同情や憐れみをせず、かつ自分も、
おせっかいと依存をやめることだと思います。
