「麒麟が来る」信長に対する光秀の一滴の批判が、やがて光秀の中で妖怪になり、彼を乗っ取っていく!! |
将軍足利義昭のために、織田信長が京都で二条城を立て始める。
その現場にいた明智光秀が、石材として送られてきた石の仏像が粉砕されることに
信長が一切頓着しないのを見て、一抹の批判心が起きる。
ここでもう、光秀の信長に対する不信と批判とが始まる。
面白いもので、心理分析から見ると、
人間は、相手に対する不信が一滴でも垂れると
やがては対立せずにはいられなくなる。
これは私達もよくよく肝に銘じていないと、
一滴の批判や不信が、
やがて妖怪になってその人間の心を乗っ取ってゆき
最後には、相手とトラブルになってしまうのです。
光秀も見事にそうなっちゃったけど。
他者にたいする批判や不信は、自分の弱さでもある。
自分の弱さを内向させていると、自分でも気が付かないうちに
※カウンセリングの交流分析でいうところの
カード集めです。相手に対する不信のカードを一枚ずつ集めて
かなりたまったところで、もう我慢できないからと
キレる自分を許す・・という感情のカード集めです。
だから私は、ちょっとでもそれが出ると、シッと自分の頭から追い払う!
そして批判や不信は、自分に自信がないことから生じるのであり、
まずは自分の襟を正すのです。
さて話を麒麟が来るに戻すと、どう考えても、光秀は古臭い秩序に執心しており、
信長に見えている近代性を理解できないんだね。
今更足利将軍を掲げて、何ができるのかと、いう疑問すらわかない頭の固さがあるね。
さらに、きれいごとばかり述べていて、泥をかぶることもなく、
ちっともリスクをしょわない。
ない。
もしかしたら、長谷川さん、この役に入り切れていないのかもしれませんね。
だって光秀には躍動感がなく、つまんないもん。
長谷川さんって俳優は、かなりオモロイ事が好きな俳優さんだと
思うけど・・・。
ただ,昨日は、光秀と信長の確執の布石を、脚本家が打ったということですけど。
まあ、そんなとことですかね。
