2020年 11月 12日
本を抱いて寝るんです。 変でしょ! |
本を抱いて寝るんです。
変でしょ!
老人性の不眠でね、どうしても、ちょっとのことで
眠れなくなる時、
どういうわけか、本を抱きながら寝ると
眠れるんですよ。
このところ抱いて寝たのは「リトル・トリー」という
アメリカ・チェロキーインディアンの少年のことを書いた本です。
実はこの本の作者、フォレスト・カーターは
かなり問題のある人物で、それは決して褒められたものではないけど。
しかしこの物語の底流にながれる、人間の孤独と、精神の自立と、そして
小さな愛が好きでね、だからずっと捨てないで取っておきました。
実は私にとって本は食べ物であり、野菜とおなじであり、食べた本は
捨てます。
もともと、私は、執着しないということを主義として生きてきましたし、
そうしないと、膨大な本の山に家が乗っ取られてしまうからね…笑!
両親に死なれ、祖父と祖母に引き取られた、
小さなインディアンボーイ<リトル・トリー>は
町から離れた山の小屋で暮らしはじめる。
無口な祖父と、陽気な祖母は、少年を甘やかす事なく、役割を与えながら、
自然の中で生きること、自立して生きることを教える。
祖父の中には、インディアンとしての誇りと矜持があり、
差別や偏見を受けても、凛とした感情がいつも背筋をシャンさせ、
沈黙を保ち、それらを超越していく。
沈黙、そこに私はなんとなく、日本の俗にまみえず、という武士道と
少年は、自分を突き放す祖父の背中を追い、必死でついていく。
しかしそこには少年をまもる祖父と祖母がおり、
本質的に、子供は孤立せず、孤独でもない。
子供を守ろうとする大人がいるか、いないかは
子供の成長には、とても重要なファクターであり、
日本の親は、溺愛したり、子供を所有したり、過大な期待をかけても、
子供が自立するための厳しく、冷静な愛情をもち、かつ、
子供が守られているかという点においては
その山の暮らしの中で、祖父が亡くなり、やがて祖母も
山小屋のベランダの揺り椅子の中で眠るように亡くなっていた。
その祖母の亡骸を祖父の墓に埋め、残りの冬を一人で過ごした後、
少年は山を下りて働きながら旅だってゆく。
何に感動したかって・・。
それはこの物語の
騒ぎ立てず、じ~っと独りぼっちの自分を見つめながらも、
体の中に流れる虚無を包み込む、その小さな温もりに
感動したからです。
私は、それを抱きしめながら、眠るのです。
ホッと安心してね、
寝るのです。

映画「どこかに美しい村はないか」~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~

変でしょ!
老人性の不眠でね、どうしても、ちょっとのことで
眠れなくなる時、
どういうわけか、本を抱きながら寝ると
眠れるんですよ。
このところ抱いて寝たのは「リトル・トリー」という
アメリカ・チェロキーインディアンの少年のことを書いた本です。
実はこの本の作者、フォレスト・カーターは
かなり問題のある人物で、それは決して褒められたものではないけど。
しかしこの物語の底流にながれる、人間の孤独と、精神の自立と、そして
小さな愛が好きでね、だからずっと捨てないで取っておきました。
実は私にとって本は食べ物であり、野菜とおなじであり、食べた本は
捨てます。
もともと、私は、執着しないということを主義として生きてきましたし、
そうしないと、膨大な本の山に家が乗っ取られてしまうからね…笑!
両親に死なれ、祖父と祖母に引き取られた、
小さなインディアンボーイ<リトル・トリー>は
町から離れた山の小屋で暮らしはじめる。
無口な祖父と、陽気な祖母は、少年を甘やかす事なく、役割を与えながら、
自然の中で生きること、自立して生きることを教える。
祖父の中には、インディアンとしての誇りと矜持があり、
差別や偏見を受けても、凛とした感情がいつも背筋をシャンさせ、
沈黙を保ち、それらを超越していく。
沈黙、そこに私はなんとなく、日本の俗にまみえず、という武士道と
同じものを感じます。
少年は、自分を突き放す祖父の背中を追い、必死でついていく。
しかしそこには少年をまもる祖父と祖母がおり、
本質的に、子供は孤立せず、孤独でもない。
子供を守ろうとする大人がいるか、いないかは
子供の成長には、とても重要なファクターであり、
日本の親は、溺愛したり、子供を所有したり、過大な期待をかけても、
子供が自立するための厳しく、冷静な愛情をもち、かつ、
子供が守られているかという点においては
私はずっと、いまだに首をかしげている。
余りにも、感情本位に育てられた子供は多いからだ。
その山の暮らしの中で、祖父が亡くなり、やがて祖母も
山小屋のベランダの揺り椅子の中で眠るように亡くなっていた。
その祖母の亡骸を祖父の墓に埋め、残りの冬を一人で過ごした後、
少年は山を下りて働きながら旅だってゆく。
何に感動したかって・・。
それはこの物語の
静かで小川のように流れる、人間の孤独と
その、静謐な精神にです。
騒ぎ立てず、じ~っと独りぼっちの自分を見つめながらも、
体の中に流れる虚無を包み込む、その小さな温もりに
感動したからです。
私は、それを抱きしめながら、眠るのです。
ホッと安心してね、
寝るのです。

さあ~、東京上映12月6日
いよいよ今年最後です。
どうぞ皆さま見に来てください。
とても美しい映像と物語が
きっと皆さまを癒すでしょう!
映画公式サイトです。

by denshinbashira
| 2020-11-12 05:44
| 映画「どこかに美しい村はないか」
|
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