2021年 01月 30日
「女たちへ」その4,アンデルセンからの贈りもの! |
アンデルセンの「みにくいアヒルの子」は
彼の自伝であり、
いわばバイセクシャルであったアンデルセンの
子供時代の葛藤が書かれています。
アヒルの子は単に醜いということではなく、
自分の女性性に悩む少年アンデルセンが、
いつも子供の集団の中でひとり異端の自分に
苦しんでいたという事でしょう。
そしてその異端な少年は青年となり、ある青年へと恋をします。
しかしその青年が女性と結婚することになり、
失恋したアンデルセンが書いたのが「人魚姫」です。
もしかしたら、皆さんの夢や感傷を破るかもしれませんが、
「人魚姫」は
ある青年を強烈に愛していたアンデルセンの失恋の物語なのです。
ただ、「人魚姫」を書いた時点では、
アンデルセンは、男と女の両性の中で葛藤しますが、
それが「白鳥の王子」「みにくいアヒルの子」と進み
「雪の女王」までいくともう逞しく葛藤をのりこえ、
乗り越えるどころか自信満々に女性を描いていきます。
男でもない、女でもないアンデルセンは
男でも、女でもあるアンデルセンへと脱皮していくのです。
アンデルセンにとって、女性性とはなにか、
それは彼の最後のほうの作品にしっかりと
顕れています。
彼のおかあさんの話です。
彼のおかあさんは、
字が読めず、教養もないのですが
靴職人でありながら、ナポレオンに浮かれて
ろくに稼ぎがない夫の代わりに
洗濯女や近所の家を掃除したり下働きをして
家計を支えます。
しかし
その労働があまりに辛いのと
冷たい川の中で洗濯をし
冷え切った体を温めるために
昼間から
仕事中に温めたビールを飲み
少しアル中気味であったため
周囲から
ろくでなし女のレッテルを張られてしまいます。
でも
このお母さんは懸命に家族を養うために
働くのです。
お金がない時などは
物乞いまでしようとする。
そんなお母さんの話をアンデルセンは43歳の時に
「あの女はろくでなし」という童話として発表しています。
その前に書いたのが「マッチ売りの少女」です。
つまり「マッチ売りの少女」の
物乞いをする少女はお母さんの姿なのです。
「マッチ売りの少女」の前に書かれたのが「雪の女王」です。
「雪の女王」の主人公、ゲルダも、そしてこの物語にでてくる
女たちも、みんな逞しく素敵です。
ここには「人魚姫」のあの悲劇も、感傷的な姿も、全く姿を消してしまいます。
それはみんな
バイセクシャルの負の中で、悩んでいたアンデルセンが、
見事にそれを逆手にとり、
●自分の女性性を発揮しながら、この世を生き抜いてゆく姿です。
その原点に、お母さんのように体当たりで働き、またゲルダのように
困難な地平を自分で切り開く逞しい女への共感と賛美があります。
アンデルセンが、あこがれた女の世界がいかに素敵であるか。
どうぞ皆さんも女の自負と自覚を持っていただければと思います。
●アンデルセンのことは、私のブログ「アンデルセン」でもたくさん書いていますので、
よかったらどうぞ!

彼の自伝であり、
いわばバイセクシャルであったアンデルセンの
子供時代の葛藤が書かれています。
アヒルの子は単に醜いということではなく、
自分の女性性に悩む少年アンデルセンが、
いつも子供の集団の中でひとり異端の自分に
苦しんでいたという事でしょう。
そしてその異端な少年は青年となり、ある青年へと恋をします。
しかしその青年が女性と結婚することになり、
失恋したアンデルセンが書いたのが「人魚姫」です。
もしかしたら、皆さんの夢や感傷を破るかもしれませんが、
「人魚姫」は
ある青年を強烈に愛していたアンデルセンの失恋の物語なのです。
ただ、「人魚姫」を書いた時点では、
アンデルセンは、男と女の両性の中で葛藤しますが、
それが「白鳥の王子」「みにくいアヒルの子」と進み
「雪の女王」までいくともう逞しく葛藤をのりこえ、
乗り越えるどころか自信満々に女性を描いていきます。
男でもない、女でもないアンデルセンは
男でも、女でもあるアンデルセンへと脱皮していくのです。
アンデルセンにとって、女性性とはなにか、
それは彼の最後のほうの作品にしっかりと
顕れています。
彼のおかあさんの話です。
彼のおかあさんは、
字が読めず、教養もないのですが
靴職人でありながら、ナポレオンに浮かれて
ろくに稼ぎがない夫の代わりに
洗濯女や近所の家を掃除したり下働きをして
家計を支えます。
しかし
その労働があまりに辛いのと
冷たい川の中で洗濯をし
冷え切った体を温めるために
昼間から
仕事中に温めたビールを飲み
少しアル中気味であったため
周囲から
ろくでなし女のレッテルを張られてしまいます。
でも
このお母さんは懸命に家族を養うために
働くのです。
お金がない時などは
物乞いまでしようとする。
そんなお母さんの話をアンデルセンは43歳の時に
「あの女はろくでなし」という童話として発表しています。
その前に書いたのが「マッチ売りの少女」です。
つまり「マッチ売りの少女」の
物乞いをする少女はお母さんの姿なのです。
「マッチ売りの少女」の前に書かれたのが「雪の女王」です。
「雪の女王」の主人公、ゲルダも、そしてこの物語にでてくる
女たちも、みんな逞しく素敵です。
ここには「人魚姫」のあの悲劇も、感傷的な姿も、全く姿を消してしまいます。
それはみんな
バイセクシャルの負の中で、悩んでいたアンデルセンが、
見事にそれを逆手にとり、
●自分の女性性を発揮しながら、この世を生き抜いてゆく姿です。
その原点に、お母さんのように体当たりで働き、またゲルダのように
困難な地平を自分で切り開く逞しい女への共感と賛美があります。
アンデルセンが、あこがれた女の世界がいかに素敵であるか。
どうぞ皆さんも女の自負と自覚を持っていただければと思います。
●アンデルセンのことは、私のブログ「アンデルセン」でもたくさん書いていますので、
よかったらどうぞ!

by denshinbashira
| 2021-01-30 06:05
| 「女たちへ」
|
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