もし、あなたが、本当に宮澤賢治の事を知りたいなら、 |
けなげな高村智恵子、男性のように凛とした樋口一葉、そして、
ひたむきに走り続ける宮澤賢治、更に優雅で自在なアンデルセン、
そして聡明で飄々とした正岡子規。
いかにも人間で、人間らしく、人間くさく、
みんな自分のミクロコスモスの中を彷徨い、
時には大きくジャンピングしたり、つまずいたり、大やけどしたり、
誰もが、そういう紆余曲折のなかを、ヨタヨタと生きてゆく。
そういう彼らの後ろを追い、書くことが出来ることに、本当に感謝です。
まさにヨタヨタと、躓いては首をかしげて考え、
ときには閃いて確信に満ちたり、
誰一人として、順調でも、無難でもありませんでした。
今日は、もう一度、
菅原千恵子著「宮澤賢治の青春」-ただ一人の友保坂嘉内をめぐって」を読み返しました。
素晴らしい力作です。賢治について書かれた著作ではピカ一だと思います。
彼女の推察、分析は素晴らしいです。
私もその通りだと思います。ただ、賢治の最後のところだけは、私は異論です。
賢治の中に芽生えた、アインシュタイン、相対性理論にインスパイアーされた四次元感覚、
そして、法華経と科学との整合性の追究、更に、
自分の自我の解体。
その辺りが、私と違うかなぁ!
しかしもし、あなたが、本当に宮澤賢治の事を知りたいなら、
この本を是非読んでください。必携の本です。
そして私は、最後の力を振り絞って今一つ賢治の事を書くかなぁ…⁈
頭の中に浮かんでいるこの構想を、書けるかなぁ⁈・・・。
嗚呼…ハァ〜…。
いつも、小難しい、長文を読んで頂き、本当にありがとうございます。

