驚いたことに、非凡な人間が凡庸な人間に潰されると書いている最中に、市川猿之助さんの事件がおきてしまいました。残念です。
皆さんどうかご自分の知性に開眼して、高次の知世人になってください。
もう時間がない私はそれを懇願します。
こんなに短絡的で軽薄なデジタル社会、
高い知性の堅牢な足場を持たない社会は、
それがロシアとウクライナ戦争の終結後かそれとも台湾有事の時か
または、金融経済の崩壊の時か、
もしかしたら、思いがけないところから何かが起きてくるか?
とにかくこんな浅薄な知性と知能の社会じゃもたない。
今の日本じゃ危うい、と思っておられるのではないですか?
人間は二足歩行になり、自由になった手で道具を作り出しました。
しかしあまりにも進化した道具は今、人間を超えるかもしれません、
たかが道具なのに。
オルテガは科学者達を、あまりいい言葉ではありませんが<専門バカ>と呼びました。
なぜなら、彼らは自分の研究と成果には夢中になるが、
人間の真の幸福は何かを考える思慮
に欠けている、と批判したのです。
そしてこれから医学が更に進み人間百年時代だなどとマスコミも吹聴しています。
でもね私は、
冗談じゃないや、百年も生きたきゃないよ、と思いますよ!
皆さんも私くらいの歳になると、 そういう気持ちがよく分かると思います。
もしA I時代が来たらあっという間にA Iは社会の、そして生活の隅々まで浸透していくでしょう。
浮草のように浮遊する人々は、
残念ながら淘汰されていくでしょう。
私達日本人がどういう歴史を築いてきたかに、答えがあると。
失敗や試行錯誤しながら
私達日本人がどういう文化と知性を磨いてきたか。
そしてその幻想は時代を経ながら確実に、
・日本人の文化として、
・日本人独特の生き方、生き様として
結実してきたはずなのです。
それが歴史の中や伝統の中にあり、
伝承、伝説、ことわざの比喩としてもあるでしょ。
また、日本社会の市民の共同幻想の中にもあったはずなのです。
歴史を経ながら人間は学んだはずです。
そしてそれらは決して今のような
幼稚なガキ文化じゃありません。
社会を隅々まで見渡し、
洗練させていった日本の文化です。
おおらかで、朗らかで、些細なことなど笑い飛ばして生き延びてきた、
ホンモノの高い知性に満ちた大衆文化だったはずです。
今の課題は、日本人が、そのアイデンティティを取り戻し、
しっかり物事の是非を見極める能力を持った大衆になることです
この近年の日本は、
イタズラに、そしてウカウカと、
西洋グローバルスタンダードなるものに入こみり、足をからめられ取られそうになり、
結局は彼らにすかされてしまいました。
今消えそうになっている
私達の文化と知性を取り戻し、
もう一度、それらを、検証し、
さらには未来のために、洗い直し、修正し、
これから来る移民の人々を受け入れる為にもまずは、
しっかりとした堅牢な日本文化を
復活させる必要があります。
まともな日本に蘇ると、いうことですね。