壮絶な闘い |
その人は友人と呼べるほど距離は近くなかったが
私には大切な人だった。
彼は他人にノーと言えず
いつもニコニコしながら他人を受け入れていた。
封じ込められた彼の自我のエネルギーは
病魔に襲われ59歳の命を奪ってしまった。
そんな彼を私は他人との確執を回避する
弱い人だと思っていた。
しかし、今彼を失ってみて、その人生がなんと壮烈だったのかと
思い知らされた。
人間はそれぞれの宿命を背負って生まれてくる。
他人に否といえない事がどんなに辛かったかは計り知れない。
愚かな私はそんなこともわからなかった。
生きているときの彼の日々がいかに壮絶な闘いであったかと思うと
胸がふさがれる思いがする
kさん、今私は貴方のすさまじくも見事な人生に心から敬意を表します。
ご冥福を祈ります。