ダイヤモンドダスト!( Kさんを悼んで。) |
彼女のご主人がKさんが亡くなられたとの報が入りました。
Nさんは以前群馬県前橋市に住んでいました。
その頃私とNさんはよく赤城山に遊びに行きました。
それが真冬だったか、未だ浅い春だったのか思い出せませんが、
赤城山の山頂で、小雪が舞ってきたときがありました。
夕方の曇り空に、
何かきらきらするものが降ってきて、
車の外の裸形の木々に、
銀色の破片ががきらきら煌いて、、
ふたりとも我を忘れて外に飛び出しました。
はじめて見たダイヤモンドダストでした。
軽やかに、風に踊るダイヤモンドダスト!
なんてきれいなの!
うちの近くに日本でも高名な原子物理学の先生がいます。
この前ちょっと雑談の中で、
「先生、元素って意志とか感情とか持っているのですか?」
ってお尋ねしてみましたら、
「おー!それはいい質問だぁー」
とおしえてくれました。
現代では、元素より先のほうまで研究が進んでいて、
しかし元素やそれらを最終的に動かしているものの意志は、
いまだに謎で、
神の領域としかいえない!
つまり元素は意志を持っているかもしれないし、
ただの偶然によって、この世の物質が出現したのかもしれない、
今はその謎の領域の研究に入っているんだと教えてくれました。
雑談話なので、こんな具合の内容だったと思います。
それを聞いて私の頭の中にあるステキな構想が広がってきました。
人間は元素から生まれて、死んだら元素に戻ります。
元素は宇宙のかけらですから、
人間は宇宙のかけらから生まれて
死んだら宇宙のかけらに戻るんです。
人間の魂とか霊とか言うと
なんだかナマくさい気がして
またその言葉からは温度や重量が感じられたり、
感情のカスみたいなモノが付着しているような・・・!
しかし元素や、宇宙のかけらというと
なんだかあの日見たダイヤモンドダストみたいだなーと思うんです。
人間は死んだらあのダイヤモンドダストのようになって、
風の中に軽やかに舞ってきらきら光りながら、
宇宙に帰っていくんだよ!って。
いつかこのことを童話に書こう!!
こう思っていた矢先にNさんのご主人Kさんの訃報が届きました。
Kさんとはつい2週間前にお会いして楽しくお話したばかりなのに。
お別れしてそのすぐ後にKさんが突然入院し検査の結果
肝臓の癌にやられて、余命1年と言うことが解りました。
あまりにも重い突然のことにNさんの心を思うと胸がふさがり、
何とか事態が切り開かれるようにと祈りましたが、
Kさんは昨日あっという間に天に登ってしまいました。
さよならKさん さようなら!
あなたのことだから、
軽やかに天国の階段を駆け上って行ったんでしょうね!
やさしいから、みんなに世話をかけまいと!
人生を欲張らずに
いつも黙ってひたむきに
うまく口が廻らないから、
はにかんで、
ポケットに手を入れて
突っ立っているばかりだったけど
さよならKさん さようなら
いつか山の上のもっと空の先で、
ダイヤモンドダストになって、
Nさんがそこへ登っていくまで
きらきら輝いて舞っていてくださいねー。

