怒り退治! |
体の中に溢れんばかりの怒りのマグマがある。
いったんそこに火がつくと、
あっという間に沸点を越え、
怒涛のような怒りが体を突いて噴出した。
いわゆる瞬間湯沸かし器!
言っておくけど、
あのベートーベンだって、ピカソだって
「怒りの人」だからね!
怒りの人と呼ばれると同時に、
私は、エネルギーの人とか、
バイタリティーの人とも言われました。
怒りはねえ、生命力でもあるんダヨ!
その人の心が否定されたり、或いは
自我が無力感を感じて、
自分のエネルギーが封印されそうになったり、
萎えそうになる寸前での、
自己回復作用です。
怒りを出すことを怖れてはいけません。
逆に怒りを抑圧することを恐れてください。
怒りが抑圧されると、
蓄積された怒りを、
自我がコントロールできなくなる。
もはや自分をのっとられてしまう。
それが怖いんです。
他人への攻撃で頭の中がいっぱいになってしまい、
体に攻撃の衝動が沸き起こり!
訳がわからなく行動に走る!
そうならないために、
自分の怒りのモットも根底にあるものを
探し出してください。
私の場合は幼い時に両親から受けた
理不尽な体罰や、封じ込めでした。
親に反抗することの出来ない、
本当に幼児の頃にためた怒りです。
自分の怒りの根が見つからなかったら、
なんだか解らないけど、自分は
きっと辛いことをたくさん辛抱してきたんだなあーと
自分の怒りを受け容れてあげてください。
一番してはいけないこと、それは、
怒りを出した後、平謝りに謝ったり、
自己嫌悪に陥ったり、
自分を責めること!
それは自分が自分を見捨てるコトとなり、、
それによっていよいよ自分を追い詰めて行き、
その挙句は、
もっと激しい怒りを自分の中に蓄積することになります。
怒りを出せる人のほとんどは、
腹の中がきれいな人が多いんです。
逆に怒りを溜め込んでいる人のほうが
苦しく、
自己救済をあきらめた、
怒りから呪いへと進行してしまいます。
自分に見捨てられたら、
どう生きればいいのでしょう!
怒っている自分をよーく見つめて、
怒りをぶつけた相手に正直に怒りの原因を伝えてください。
そして今度は相手の立場になって、
それを受け容れることが出来れば最高です。
怒り=強い自己執着を、
解決していくためには、
矛盾するようですが、
まず自分を受け容れる、そして、
自分の怒りに責任を持つ。
自分を否定され続けた自我が裏返って、
強い自己執着を起しているのです。
幼い自分がいかに震えながら、
不安におびえながら生きてきたか、
ちゃーんと受け止めてあげることから、
怒り退治の一歩が始まります。
参考文献として、
河合隼雄著「影の現象学」を
お勧めします。