とりあえずお始めなさい! |
ちょうどその日は仕事で千葉に泊まり込んでいたので、
息子から電話ではじめて
アアそうだったと思い出した。
昨年の暮れあたりに、
そのようなことを聞いていたので、
そうなのかと思っただけだが、
実質上はズーッと同棲しているのだし、
単に届けを出すだけだろうと
簡単に考えていたが、
息子の電話のニュアンスでは、
自分たちのこんな大切なことを、
忘れてモー・・・?
なんつう親じゃ・・・;という感じでした。
まあとりあえず、
おめでとう!
以前仲良くしていたご近所の老夫婦がいて、
そこはいかにも親子が親密で、
やれ孫の誕生日だの母の日だの父の何とかだの
しょっちゅう家族セレモニーをやっていた。
それを近所の人たちは、
まあなんという仲の良い親子かしら・なんて
まるで家族の模範のように話題にしていた。
しかし私の目にはどこか不自然に見えて、
おつきあいが深まるにつれ、
この老夫婦が実は娘家族を、
心理に支配しているのだということが解って来た。
お互いの関係を円滑にするためには、
このお祝いセレモニーが
なくてはならないというわけです。
私のうちは父も母も一切こういうセレモニーを
しませんでした。
年老いた父と母をいわばほったらかし状態で、
彼らも子供から自立して生きたいと思っていたようです。
今から考えると私自身、
心底子供たちを信頼していましたから、
中学の時代から娘も息子も平気で無断外泊していましたし、
本当に幼児の頃だけお誕生祝いをしましたが、
後は順調に育っているのでまあいいやっテナもんで、
割愛させていただきました。
誕生日に何か買ってあげてはいたのかな?
むしろ私達夫婦が死んだ後でも
この子達がたくましく生きていけるように
精神的強さと
物事の本質を考査することが出来る能力をつける
というほうに重点を置きました。
こういう私も子供達が小学校の頃は
世間の風潮並みに学力とか進学とかに
惑わされていましたが、
娘が小学校でいじめられたリ、
不適応になったりしたことで、
眼のうろこが落ちました。
まあなんだかんだ言っても
その人間の核のところだけ
しっかり守って、育てて、
後は自分でおやり・・・ってとこですかね。
結婚も
ひとりより二人のほうがいいヨ!
ってなモンで
彼の人生の選択を尊重するヨってとこです。
人間生きてみなけりゃ、
ナニモ解りません。
色々面倒なことも厄介なことも、
とりあえず二人でお始めなさい。
まあそういうことです。