現実はキレイごとではナイ! |
それがまたスゴイ!
脳が萎縮して、どんどん退行現象がおきている。
たとえば昨日まで出来ていた事が、
今日突然できなくなるとか、
今朝は自分が着る洋服を選ぶことが出来なくなって、
とんちんかんに重ね着をしていた・・・(笑い!)
うちのばあちゃんは極端な強迫神経症で、
外出する事を嫌う。
つまり外出するにはそれ相応の外出する
準備が要るからだ。
たとえばきちんと外行きのお洋服や
靴下に着替え、
いざという時に必要なサイフやちり紙ハンカチそして
持病の甲状腺のための飲み水・・など。
一歩外に出るにも大変なんだ。
ふらりと普段着のままでなんて、
彼女にはアリエナイ!
それに付き合っていたら
こちらの神経がやられるから、
もういいい!おばあちゃんは外出しなくって・・・。
と
私は放棄している。
先日おばあちゃんのケアマネージャーが来て、
おばあちゃんを外に連れ出して、
散歩させるようにしきりに勧められた。
健康にも精神的にも是非外で歩いて・・・・。と
さあここからが本日のメインエベント!
オラが只者ではないと知らないで、
ウカウカと指示を出した
彼女の誤算が始まった!
多分そのとき私の反応は不快感が、
顔いっぱいに現れたと思う・・・。
ちょいとアンタ!、
現実に介護という事が日々どれだけ
家族の負担にナッているのかおわかりです!
それぞれの人間が抱えている大変な現実を
ロクに知りもしないのに、
わかった風なことを言うもんじゃない!
ここが大事なんだよ!
色々苦労をしたり、
人間というものをジーと見つめてきたものには解る、
現実ということが
キレイごとではすまないことをね!
日々老人を背負って、
心理的に彼女に縛られている私は
時々彼女がお漏らししたオシッコを始末しながら、
絞め殺してやろうかと思うことさえある!
いつもいつも頭のすみにはこのオババがいて、
いつも時間の制限があり、
心が休まらない。
私のことだから、
後日そのことをあのケアマネージャーに伝えました。
彼女もうちに来るヘルパーさんから、
ばあちゃんがテコでも外に行かないことを聞いてきて、
謝ってくれました。
人にはそれぞれその人が抱え込んでいる
大変な現実があって、
それは他人にはなかなか理解されない!
軽薄な人間はそこが見えナイ!
ほとんどの人が
自分にできる精一杯の現実を生きている。
時にその事は周りから見れば
未熟であったり、
知恵が足りなかったり、
もっといい方法があるかもしれない!
しかしそんなことはどうでもいいんです。
要は、
その人間ナリに精一杯やっていることを
ジーッと黙って見守って、
抜き差しならない現実を受け容れて、
みんなが黙々と生きているんだなーという
そういう人間観、共生観が
大切なんです。
今日も、彩香ちゃんを殺した鈴香容疑者が
マスコミから断罪されているが、
綾香ちゃんと鈴香容疑者が背負っていた
ドロドロの救いがたい現実を
誰が知りえたというのでしょうか。
言葉が出ない・・・・。
ただただ犠牲になった
綾香ちゃんと豪顕君を痛むばかりである。
とにかく浮いたり沈んだり
受けたり、かわしたりしながら、
何とか生きていきましょう!