凡庸なるビジネス! |
沖縄のみやげ物屋で売っていた間抜けなシーサーの顔です。 愛すべき哉!
最近とみに夜寝る前のほんの数分でも、
山頭火の句を読みたい衝動に駆られる。
イチニチの最後にふーっと安らぎたいのである。
山頭火の俳句の中でも特に、
日々の暮らしを何気なく詠んだもの。たとえば、
山里はひたむきに柿の赤くて
あすはおまつりのだんじり組み上あげて、雲
というふうに、
山頭火が、人々の暮らしのそばを通り抜けながら
ひょいと詠んだ句が
私の心を包み込んでくれる。
いわゆる感情の研ぎ澄まされたものではない。
油断したな!山頭火・・・
とでも言おうか、
おそらく彼の心がふっと緩んだときに
思わず詠んでしまった句・・・・!
巡る季節の中で、
なんでもないように
くりかえしくりかえしつづられる日々の暮らし。
その凡庸な美しさに
私は惹かれてならない。
それは凡庸でありながら、
刻々と変化する楽しさでもある。
仕掛けもなく、急激な変化もないが、
人の命のきざみに添って緩やかに流れていく。
こんなことこそ本当は
「ゆたか」というのかもしれないね。
戦後60年を経て、私達の暮らしは格段に豊かになった。
しかし、世の中はせわしく、忙しく、とげとげしい。
今日は起業や、ビジネスの中でつまずいた人たちが、
どうしたらその障害となっている事を取り除けるか、
そのためのカウンセリング企画について
ディレクターと話した。
これからの世の中で、
このすでに豊かになった世界から出発して、
次のステップとして、
せわしく、忙しくとげとげしくないビジネスなんて
不可能なのだろうか。
お金はそんなに儲からないけど、
ゆっくり、のんびり坦々と
自分のやりがいのあることを
こつこつと成し遂げていく
そんなビジネスプランはないのだろうか?
少し考えてみよう・・・。
とにかく、もっとしなやかで
やさしい価値観が
必要だと思ってリます。