禁止令と対抗禁止令! |
物心ついた頃から、どういうわけか、
「自由」ということにえらく心が引かれた。
自由という内容のもの、
特に何々から自由になるとか、
心が自由になるとか、
人間が自由を目指して戦う映画や
自由への憧れを書いた詩や文学がとても好きでした。
中学の頃から、
そういう内容のシャンソンをラジオできいていた。
「自由を我らに」という映画の題は、
今でも覚えているし、
ラ・マルセーズという歌をいつも歌っていた。
ずーとあとになってから、
なぜ自分がこんなに「自由」ということに、
こだわるのかがわかりました。
それは、私は幼児の時から親にしっかり管理され、
自分の自由ということがあまりなかったからです。
信じられないでしょうが、
大学に行くまで、着るもの、髪型、読む本、
そして行動の範囲まで親が決めていました。
一日のスケジュールはほとんど親やが決め、
少しだけの自分の意思で生きていたと思います。
大学に入り、一人で暮らし始めたときには、
いったいどんな洋服を買ったら良いのか解らず、
本当に困りました。
変でしょう・・・!
だから私は
禁止令」と対抗禁止令の塊のようなにんげんで、
何とかそこから這い出したいと無意識に思っていました。
さて今日の本題。
〇禁止令とは、
親のチャイルドから、こどものチャイルドに、
無言でわたされる子供の態度行動にかんする、
親の感情的反応をいいます。
つまり子供の行動に対して、
否定的なしかめっ面や、攻撃的視線など、
逆に親の喜ぶ顔や微笑など、
親の無意識な本音を子供がうけとって
自分にブレーキをかけることを
禁止令といいます。
これは物凄く強烈で、
ほぼ強制執行的圧力で、
無意識のところからその人間をコントロールします。
・・・怖いね・・・!
私の場合は親が言葉上では、
リベラリストを自認しながら、
私が自由に勝手なことをやると、
彼の眼の色がかわり、機嫌が悪くなりました。
結果的に私は父親を恐れ、
彼の機嫌を損ねないようにいつも
怯えていたと思います。
この場合の禁止令は、
「オマエは自分の自由にしてはならない」
「オマエは何時までも子供で、成長してはならない」
などです。
〇対抗禁止令は
親が指示的に言葉で子供に伝えた、
オマエはこうあれ、というもので、
親の期待や願望に子供を縛り付けるものです。
たとえば、
オマエは勉強をして人の上に立て。。。とか。
いつもいい子でいでいなさい。
一生懸命やりなさい・・。
他人のために、
他人を喜ばせなさい、
ぐづぐづしないで・・
急げ・・・・!
など・・・。
あの亀田兄弟などは
完璧に強くなれというメッセージを
親から渡されてされていると思いますよ。
(この場合禁止令は、絶対負けてはいけないです。
これは父親のコンプレックスです。)
私の場合は親が自由に生きることにあこがれていましたから、
父親の思想や語られることは、
人間は自由に生きるのがいいのだと言うことでしたが、
実際私が自由にすることは許しませんでしたので、
私は頭で自由をのぞみながら、
足が縛られて自由な行動をゆるされないという
ダブルバインドという自己矛盾の状態に置かれていました。
(あの田中真紀子さんが小泉純一郎の事を国会で言ったように。
自由にやれといいながら後ろでスカートを踏んづけられている
といった状態です。
まさ小泉さんという人はそういう人だと思いますよ!)
もしこのブログを読んでいる人で、
どうも自分は成功したいのだけれど、
いつもどこかで自分でブチ壊しにしてしまうとか、
対人関係で、うまく行きそうなのに
でも最後は失敗するとか言う人は、
または恋愛がいつも失敗するとか、
自分の意思とは逆に
どんどん自分が悪いほうへ引っ張られていくとか
なにをやってもうまくいかないなど
そんな人は
多分なにかの禁止令が
かかっているかもしれませんね。
禁止令には色々あり、
●お前がいなかったら・・・(生きてはいけない)
<親が無意識のところで、子供を厄介者に思っている>
●そのままのオマエではダメ・・・小児であるな
<いわゆるアダルトチャイルドになれ・・ということです。>
そのほか、
●成功してはいけない。
<親より成功してはいけない。親の子に対する嫉妬・・・>
●成長してはいけない
<何時までもわたしの子供でいなさい>
●健康になってはいけない
<子供が病気になると嬉々として看病する母親の所有物>
●何もかもダメ
<すべて否定的に見なさい>
●なにも感じてはいけない。
<正直に感じてはいけない>
●楽しいことをしてはいけない
<ストイックに、自分を責めろ>
●人を信頼してはいけない
●人を愛してはいけない
などなど
禁止令はほとんどその人間が
自分の禁止令に気がつくことはありません。
この禁止令をベースにその人は自分の「人生脚本」を作り、
その筋書きに従って生きていきます。
もし自分が本当に苦しかったなら、
自分の禁止令を検証してみると良いと思います。
いつも自分がつまずくことこそ
その人の禁止令を解く鍵です。
又逆に自分は何にあこがれているかを
探すのもいいヨ!
人間はみんな明日こそはステキな人間になろうと
生きているはずです。
どうぞ禁止令から解放されて、
自由に伸び伸びと生きてください。
では。