石を拾う! |
私は物凄く片付けべたです。
整理整頓しようと思って取り掛かるが
途中で意欲をなくしてしまいます、
いつもいつも。
片付けながら心のすみのどこかで
こんなことはどうでもいい!
と思っている自分がいます。
片付けると何となく気持ちがいいんですが、
又数日すると
散らかって
元の木阿弥・・・・。
きっと自分の脳を投影しているのかなーと
思います。
ほとんどのことは
たいしたことじゃあナイってね!
きょうは友達のNさんのことについて
書こうと思います。
実は先ほどNさんから電話があり、
そのとき
以前は落ち込むことなくやり過ごせたことが
今はドーンと落ち込んでしまうという話をしてくれました。
Nさんとは20年くらいの付き合いですから
彼女のことはよくわかるのですが、
私は逆に以前のNさんとは違って
今の彼女は自分をごまかせなくなっていると思います。
その分現実がはっきりと見え出し、
以前はやり過ごしたり、
見ないようにしていたことに
彼女は直面しているのだと思います。
彼女はご主人を亡くされ、
今自力で生きる道を探しています。
今まではなんといっても
ご主人という傘がありましたが、
今は自分の力で生きなければなりません。
だから本当の自分
等身大の自分が見え出したとき
自分の脆弱さに
怯えてしまうのだと
私は思っています。
同じようなことが私にもありました。
訳のわからない不安に襲われ
以前も書きましたが
目が覚めると
生きるのが怖くて
霧のように立ち込める不安を
柱に捕まってやり過ごしました。
10分くらいするとそれは治まりましたが、
その時なぜ自分はこうなるのかを
追求しました。
解ったことは
自分に自信がないこと。
いわゆるカラ元気や
負けん気はあっても、
自力で世間を乗り切っていく自信がないのです。
いかに非力で無能であるか
思い知らされました。
何とかこれを克服したい!
そのためにまず等身大の自分を検証すること!
私は理想化した自分を見ていないか?
本当の自分はどうなのか!
その時お世話になったのが
萩原先生というカウンセラーです。
彼女は私と違って
冷静に現実的に物事を見ます。
自力で世間を生き抜いてきた自信に溢れた
カウンセラーです。
自我意識が強いが
現実と格闘せずに来た私の弱点を
容赦なく指摘してくれました。と同時に
いつも自分を過小評価してしまい
自己防衛の落とし穴に落ち込む私を
はっと気づかせてもくれました。
そうじゃないでしょタオリさん!と
貴女は自分の力を持っているでしょ!
へー!タオリさんてそそんなに無能の人なの?
じゃあー今までやってきたことはぜーんぶ
他人におんぶに抱っこできたの・・・!
いいえ先生!
それらは私が自分で判断し、
自分で決断してきました・・・。
自分を信じることができず
自分をおろそかにし、
現実から逃げようとしていました。
こんな具合だったでしょうかね・・・!
それからね
自分が強くなるために
なるべく自分の虚飾をそぎ落としました。
自分の見栄や劣等感を
つまみ出して、
自分にとって一番大切なこと
その優先順位をつける。
どうでもいいことに
縛られたり
つまらないことを最優先していたり
沢山たくさん
捨てました。
おかげさまで、
今では
最低の必需品ダケアレバ
生きていけると思います。
最後に自分のなかにある将来への不安が
やっと取れたのは
ここ1年の間です。
その間に
息子と始めた事業の失敗
たくさんの損益を出したことなど、
ひとつひとつどん詰まりまでいきながら、
自分の心を建て直して・・・。
この立て直していくプロセスが今では
私の礎となりました。
Nさん!
落ち込むことは
救いです。
落ち込まないでスーツといった先にこそ
大きな落とし穴が待っいます。
目が開いてない人間は
うかうかと
そこに行ってしまうんです。
それとね
自己防衛ばかりして
安全地帯ばかりを歩いても
そのつけは廻ってきます。
所詮人間は
失敗して育ち
挫折して
苦労しして
ひとつひとつ石を拾っていくんですね。
いつかその石がドーンと懐に溜まった時
重心がでーんと下にさがって
大地にしっかりと足が着くんです。
それが自信ではないでしょうか。
まああせらずにゆっくり
行きましょう。
、