全身でいきる・・・。 |
真底思ったのは、
50代の初め、
裸婦クロッキーをはじめた頃だった。
女性のからだの丸みや流れのすべてが
まろやかで美しく
描きながら、見とれていた。
女性とは、
かくも美しいモノかと
ため息をつきながら、
その襟足、
肩、胴から臀部にかけてのふくらみと量感。
そして太ももからつま先で、
一気に流れ落ちる曲線・・・!
女性は美しいんですよ・・・!
その美しさは
顔に化粧どころではない・・・。
何から何まで
美しい・・。
言っておきますが、
整形してバランンスを崩したおっぱいなど、
その自然の美しさの足元にも及びません。
神様が造形した
官能の美・・・・。
この前行ったビリージョエルのコンサートで、
アフリカ系の女性アーティストがいました。
なんと彼女はドラムを打ち、
そしてサックスも吹いての大活躍でした。
愛くるしい顔と
量感のアルからだを、
フルにリズムに乗せて、
ひときわ光輝いていました。
名前は、CRYSTAL・TALIEFERO
同性を見てこんなに
こころが満ち溢れたのは
初めて・・・イヤ、
ズーッと前、
高校生か中学生かそんな頃
「真夏の夜のジャズ」って言う映画があって
そのラストだと思うけど、
マヘリア・ジャクソンの大写しを見たときも
やっぱり彼女の姿にため息をした覚えがある。
存在ぜんぶから溢れ出てくる歓喜・・・。
わたしもようやく、60歳になりました。
こんな風に
自分が存在できているかしら・・・?
全身で生きているかしら・・。
まだまだ・・・。