牽制するモデル |

赤い長椅子の裸婦
同じくキスリングの裸婦です。
この画面ではちょっと読み取れませんが
この絵のモデルの厳しい眼は
どうも、画家を牽制しているように
私には感じられました・・。
古今東西、
芸術家はみな、スケベです・・。
あのルノアールにしても
モディリアーニにしても
女好きの女たらしだからこそ、
女性を美しく描ける・・。
この裸婦は見事に官能的で
私には
キスリングがものすごく入れあげて
描いているように
見えます。
にもかかわらず、
モデルのほうは、
警戒し
付け入られるスキを見せないように
攻撃的な眼で画家を
牽制しています・・。
絵というのは
不思議なもので
画家が思いもよらないような
真実がでてしまいます。
スペインの作家ゴヤも
宮廷に取り入って、
カルロス4世のファミリーを描きますが、
王妃の下品さや
王の愚鈍さを
思わず描いてしまいました。
野心家で
あんまり上等な心の持ち主でなかったゴヤが
わざと
この王妃のを貶めようとしたのではなく
もみ手で取り入っても、
画家の目は
真実を描かずにはいられなかった・・。
まあそこが
ゴヤのすごいところですが・・・・!
キスリングの絵を見ながら
絵に表れる人間模様の面白さに
つい
この絵を
ご紹介したくなりました。

