ほんのささやかな・・・・! |
書いてます。ヒー・・・!
モウ随分過去のように思えるけど、
堀江という成金君が
拘置所から出てきたとき、
暖かいおいしい食べ物を作って
待っている家族はおらず、
自分のマンションの近くのコンビニで
まきずしを買ってきて食べた・・・という記事を思いした。
憶万のお金はあっても寒々としたその光景は
今の社会が失いつつある、
人間と人間の絆をどう作るかというテーゼに対する
現実の実相をみせつけられた。
ようは簡単で、
人間は一人では生きられない・・・。
こう書くと、
いまさらそんなわかりきったことを・・・と
馬鹿にされそうですが、
でもその意味を私はこう説明したいのです。
この世に誕生した人間に一番必要なのが
タッチストロークと認知ストローク
タッチストロークとはいわゆるスキンシップで
なでたりさすったり、して他人からこの世に生まれてことを
認知してもらう・・・。という事です。
認知ストロークは文字通り、
言葉や態度で相手を受け入れ肯定することです。
じっさい、スピッツという学者が
二つの乳児院を研究しました。
完璧な衛生設備を持ち
接触による病気の発生を防備した乳児院と
不衛生で、大部屋で乳児たちとボランティアが接触している
乳児院とでは、
衛生管理の完璧なほうの乳児が多く
「骨髄萎縮」を起こし死んでいったそうです。
スキンシップの相手の体温を通して
人間の言葉にならないダイレクトのふれあいが
生命を育てます。
しかしすべての人間が
満ち足りたストロークをもらって生きているのでは
ありません。
その差異のところが微妙に
その人間の人生を規定していきます。
満ち足りず、ストローク(愛情)不足の差異が
様々な人間の在り方となって
この世が成立しており
その微妙な喪失を
私たちはなにげなく、
ほかの人からもらって生きてます。
生命というのは
良きにつけ悪しきにつけ、
人間の交流なしには成立できないのです。
もしまったく交流がない場合は
生命はどんどんその輝きを失い
先ほどの乳児院の子供のように
崩壊していきます。
こんな事をうんうん唸りながら考えて、
ようは簡単なんです・・・ね。
堀江君のように憶万のお金をもっていたら、
宇宙旅行もできるし、
専用飛行機に女優を乗せてハワイにも行けるかもしれない・・・。
でもね、
一番つらいとき、
一人ぼっちのときに
何がどうであれ、
おいしい食べ物と
暖かい寝床を用意して待っているひとが
誰もいないなんて、
・・・気の毒なほど貧しい・・・ね。
今日は蒸し暑いね・・!
おなかが減ったね・・!
風邪を引いて大丈夫・・?
などなどの
何気ない会話や
ほんのささやかな交流で
私たちは元気になり、
気を取り直して
生きていきます。
これは本当に
大切な
ことです。
ちいさな
ちいいさなかけら同士の
あなたと
私にとって、
ね・・・・。