でも、そんなの関係ねぇー! |
小島よしお君を見ました。
愛ちゃんからユーチューブで映像を見せてもらった時は
ほんとうに衝撃的に笑いましたが
昨夜は普通に洋服を着ていました。
彼の裸に海パン姿は
海パンツが原色のボーダーで、
海パンツにパワーとオーラーが集約されて
こう言うのもヘンですが
妙に美しさがあります。
彼の顔が昨日ズームアップされて
わっスゴイ、行っちゃってる・・!と感じました。
もう、なんてゆうか、
周辺とは全く断絶したような
閉じた世界が顔にあり、
おそらく彼が見ている世界は、
彼自身はまったく気づいていない可能性があるが、
彼だけで世界が成立している・・というか、
いつも閉じた自分の内面だけと向き合い
いきてきたんじゃーなかろうかと
思いました。それもほとんど湿り気がない状態で・・・?
そうして自分を守ってきたけど、
その中には強烈な自意識と攻撃性の蓄積があり、
それが今
海パンいっちょの真っ裸で
”でもそんなの関係ねぇー”という
強烈なメッセージを噴出させている・・・。
猫ひろし君が出てきたときも
”ポーツマス、ポーツマス”と意味不明の言葉を吐きながら
パンツいっちょでラッシャー、ラッシャーと
その体当たりの”無芸”に感動しましたが、
今度の小島君の場合は
もっとソリッドにわたし達に
”でもそんなの関係ねぇー”と
ドスを突きつけてきます。
彼の居直りの
雄たけびです。
いわゆるお笑い芸と言うのは
笑うことが目的ではアリマセン。
笑ってゴマかしているであろう
わたし達の日常性の欺瞞の仮面を
笑いながらヒッパがす・・・。
ピエロは常に本当のことを言い、
河原ものは
自由を奪われた市民を揶揄して
市民は自分たちの代弁者としての彼らを
軽蔑しながらもカタルシスするという
本質がありました。
今のお笑い芸人が
どれくらいこの本質を
わきまえているか知りませんが、
猫ひろしや小島よしおという
裸で、異能の芸人がもつ
スパーパワーに
私は日常的に溜めている
今の社会に対する私自身の嫌悪を吐き出し
ほっとします。
お行儀よく無難に暮らしている自分の毒を
彼らと一緒に吐きながら
”でもそんなの関係ねえー”と
吐き捨てて・・・!
いいねえー・・。
豊かさと引き換えに
社会がドンどん白痴化して、
巷に自己喪失した人間が
氾濫する中で
なんて力強いメッセージかと
思います。
自分の人格が壊れそうになりながらも
”でもそんなの関係ねえー”と
ほざきながらでも
かろうじて生き延びていこうよ・・・小島君!
一緒にね・・・。