ヘタレブルースの世界観・忌野清志郎・・・! |

近所のツタヤでRC・SUCCESSIONのCDを
買いました。
今日ドライブしながら聞きましたら、
ホントにヘタレたロックの歌ばかりでした。
忌野清志郎の声がモウ何というか
オッサン声で
オッサンロックというか・・・!
でもねえ、
もともとロックのルーツのブルースという音楽が
実はほんとうにヘタレた音楽だったんですよ・・?
アフリカから拉致されてきて
奴隷として働かされていた黒人達の
嘆きと愚痴の音楽・・・ブルース!
教養のない彼らが
教養がないゆえに
自分の本音を飾るすべを持たないゆえに
言葉が真実を突いて生々しく
ソシテ下品で卑猥で・・・。
そういう人間の慟哭の中から
ブルースが生まれやがて
R&Bやブギウギ、ゴスペル。。。に
ソシテやがて
ロックンロール・ロックへと
発展していくんです。
1920年後半から
1930年代の頃のブルースは
どこか清志郎さんのブルース似ていて
私が持ってたふるいテープのものは
ギターのボトルネックの音が
どこかかったるくて
倦怠感がただよっていたと思います。
歌うというより
語り・・に近い!
でもさすがと思ったのは
清志郎さんの歌には
ヘタレながらも
自分の立ち位置がしっかりと定まっていて
迷意がない・・・凄い!
何か
一人で生きる
”男”の影みたいなものを
感じました。
しっかりと言葉を噛むように歌い
曲に甘さがなく
曲自体は、
あまりワクワク感がない・・。
へたれて
イカレテいるように
一見聞えるけど
一本ホネが通った
確かさを感じました。
もしかすると噛めば噛むほど味が出る
スルメのような
音楽かもしれません・・・。
へたれた立ち位置から
世界を見ている
忌野清志郎・・というひとの
世界観に私はどこか共鳴している自分が
ありました。