一瞬の世界征服・・・! |
世の中の表面に出っぱって
有名になったり
成功したり・・することの代償として、
昨日は
自分が大衆に消費される事を覚悟しないと
生き延びれないと、書いた。
その消費を免れるには
強靭な精神力と
ずうずうしいくらいなまでの
図太い神経がいる・・。
そして
もうひとつ大きな柱となるのは
大衆に対する
依存と媚を
やらないこと・・。
(と言ってもこのことが理解できる人間はごく少数だと思いますが・・。)
この自覚がないと
ほとんどやられてしまうと思います。
もともと人間の集まりは
自分の中の欠損した要求を
誰かによって
埋めたいという欲望で
満ちみちている・・。
有名になる・・とか
お金持ちになる・・とか
優秀さを認められる・・とか
様々なステータスと引き換えに
不特定多数の大衆によって
自分のエネルギーが
貪欲に吸いとられてゆき
最後は
ぼろぼろの
雑巾のようになってしまう・・。
愚かな人間は
自分の持っている物を使い切って
失速していくが
かしこい人間は
絶えず自分の周りから
収奪、吸収して
自分を増幅させ
生き延びていく・・。
こいういう
自分以外の人間との
冷徹なからくりの事実を
心得ていないで
うかうかと
上昇志向に乗って
出っ張っていくと
たいがい
やられてしまう。
自分が
大衆に生き血を吸われる
季節労働者としての自覚を持ち
大衆のなかのフラストレーションを
逆手にとって
彼らの代弁者として
市民社会のタブーを犯し
カタルシスのエネルギーとして
自由奔放な毒とヘドロを
吐きちらすことこそ
お笑いの本望とちがうかな・・。
そのためには
怨念がないとねえー・・・!
醜さや愚かしさや
道化まみれの
暗闇から
醒め切った目をギョロつかせて
市民社会の現実を揶揄する・・。
そこまで行けば
逆に
道化が、
お笑いが輝き
勝者(大衆)と敗者(芸人)の位置が
逆転する・・。
大衆は芸人の手の内にアリ
芸人が市民(大衆)をてだまにとって
自在に踊らせる・・。
こんな風に
こむつかしく
論理化していなくても
道化が、
自分が道化であることを自覚した人間なら、
その動物的な直感で
その位置を嗅ぎ取るだろう・・。
もともと河原乞食として
市民社会から
排除されていたゆえに
市民社会の秩序の中で
羊の仮面をかぶって生きる
市民の病理を逆手にとって
おあしを稼いでいたのが芸人です。
そこには市民社会から逸脱しているゆえの
底抜けの自由と開放があり
ゆえに
彼らの芸がそれを成しえたしたときに
解き放たれる
生命の輝きが
ありました。
だから
だからお笑いは
すごいんだと
私はおもいます。
苦しいですよ
でもそんな事を超えてしまう
真実を語る
”自由と快感”の
すがすがしいエネルギーが
あるんだと
思います。
それと
負が正を征服する錯綜の条理が・・ね
いいねー!
いいねー
胸の溜飲がさがるヨ
お笑いは・・・。
一瞬の世界征服
だけど・・ね・・。