踊る阿呆を見物しながら・・・! |
ちばあきおさんのことを
イロイロ読むと、
少年漫画雑誌全盛のころの
すざましい過当競争のなかで
命を削りながら描く漫画家たちが
憔悴し追い詰められていったのが
よーくわかった・・。
ナニか脅迫てきに
ひたすら良い作品を作る事に
取り付かれている、
或いは
その完璧性に向かって
驀進しようとしている・・・・。
すざましいものを感じるけど
それは
どうなんだろうー
わからないなあー・・・。
いや志や気持ちはよくわかるけど
果たしてそれがいいのかは
よくわからない 、なあー?
後ろに少年漫画市場の
狂気みたいなものがあるから
なおさら
疑問が湧いてきた・・。
敗戦後以来、
ズーッと上昇と繁栄を追求してきた日本が今、
くたびれ果てているところを見ると
私達が煽られ、
一心に行こうとしていたのは
なんなの、
どこなの・・という気がする。
しかしね、
よく読むと
”キャプテン”の中に
陽炎のように
うっすらと不安が漂っているのが
わかってきた・・。
ああこの不安だなー・・と思う。
平凡でまじめな主人公達が
ひたむきに
がんばるんだけれど
そのあしもとに
冷気の霧のようなものがたちこめている。
ガンバレばなんとかる・・という神話の中を
行こうとするンだけれど、
実はその先が極めてあいまいでみえてこない・・。
そういうものを感じたけど
思い込みかなあー・・・?
私の・・。
私達戦後すぐの昭和生まれは
ズーッとがんばる・・ということに
善なるものを重ねてきた・・が、いまそれを
ほんとかなあー・・・と思う。
最近のわたしは逆に
落ちこぼれてどこが悪い・・!とキレそうになる・・。
そういう時は
いらない
イラナイ
みんな
捨てちまえ・・と思うよ。
私達は持とうとするから
がんばらなければいけなくなるし
辛くなる・・。
ちばあきおさんも
どこかで
がんばるから
落ちこぼれるに・・、
シフトチェンジでできれば
良かったかもしれないねえ・・。
イヤーがんばったけど
おちこぼれちまったー・・・というキャプテンも
いいんじゃなーい!
私の夢は
落ちこぼれ老後で
赤貧生活を
わくわくしながらやりたいと
思ってます。
自分以外のにんげんのことなんか
知った事じゃない・・・。
踊る阿呆を
見物しながら
世間から
すっかり落ちこぼれようと
思っています。
てつじさん。今の世はあるようで在りないようで無く。。ほろ酔いの境目をふらりふらり・・でいいがな・・。