すべらない、松本人志の世界・・・! |
”すべらないはなし”ゴールデンを見た。
見ながら眠ってしまいました(笑い)
(実は私、くたびれきっているのです。)
しかしソレはそれとして
松本人志のすごさについて・・。
たとえば
タケシにしてもさんまにしても紳助にしても
松本にはかなわないだろう・・と思うのは
松本の笑いに対する執念みたいなものの
一途さである。
彼の笑いの裏には
シュールな自己卑下というか
自己否定が
世界を作っているから
笑いの奥に
トラジカルな世界の広りがある。
こうい下意識の怨念を見据えたなかで
彼は笑いとは何かを捉えているから、
表面的な面白い・・という笑いには
見向きもせず
冷酷なまでに笑いの本質を追求する。
追求するというより
笑いの本質を暴きだす・・といったほうが
いいかも知れない。
彼の笑いの物陰に
能楽の、
物狂いの哀れが見え隠れして
懐に短刀を隠して狂ったふりをする道化・・とは
いいすぎだろう・・か。
もともと道化とは
そういう闇を背負った者のことで
私達は道化を笑い愚視しながら
いつか道化のせかいにはめられてしまう。
松本の背後にあるのが
きわめてストイックな
愚直なる僧侶のような世界であることの
証のように
彼は笑いの芸人を
育てている。
彼の周りには多くの後輩が
後に続き
こういうことは
ビートタケシがいくら映画で巨匠と呼ばれても
弟子といわれる人間達がどこか破滅的で
育ちきれないでいるのにくらべ
格段の差がある。
こういう松本の在り方は
日本のエンターテナーの中では
一番凄みがある・;・と私は思います。
笑いの奥にある闇の世界の座に
一人座り
プカプカとタバコを吹かしている
ぞっとするほど孤高な男
松本人志が見えてくるのは
私だけでしょうか・・・?・・。