「リトル・トリー」とフォレスト・カーター! |
大量の本を買ってきた。
最近朝早く目が覚めた時
5時の散歩に出かける前に
スコシ英語の本をよんでいる。
簡単な英語の本で、
以前手に入れた「赤毛のアン」や
「あしながおじさん」の抜粋などです・。
今日オリオンに行ったら
ちょうどいい事に
英語テキストの「リトル・トリー」を
手に入れた。
この「リトル・トリー」の作者であるフォレスト・カーターについては
あまり芳しくない評判があり、
アメリカのKKKに所属し、
極端な人種差別推進者であったらしいが
その彼が晩年に書いたこの本には
チェロキーインディアンの少年と祖父母の中に流れる
控えめでやさしい人間の交流がある。
山のなかでひっそり生きてる三人のインディアンの息づかいが
私はとても好きです。
カーター自身が色々挫折し
自分の経歴や名前を伏せて書いたらしいこの小説は
彼が強烈な人種差別推者として活躍していた
若い頃に対する贖罪のような気もするが、
真相はわからない。
最初にこの本を読んだとき、
祖父が死に、そして祖母が死んだとき
それを少年がひとりで弔い、出立する最後のシーンに
胸がふさがりながらも、心が勇気付けられた。
作者のカーターは「リトル・トリー」を書いた3年後に
まったく孤独な死を遂げる。
彼についてもまた「リトル・トリー」についても
たくさんの批判がなされ、
彼自身、自己を偽装しなければならないほど、
大変な人生の晩年だったらしい。
それでも
私はこの本が純粋に好きです。
文の中に流れるいぶし銀のような詩情が
とても好きです。
人間はいつも間違いを犯すものです。でも
カーター氏が人生の最後のほうでこの本を書いたことに
なにか救いを感じます。
もし明日、朝早く目がさめたらさっそく
英語で読もうと思います。