野村監督の黄金の言葉! |
星のジャパンなるものが惨敗した。
うちの父ちゃんも
テレビを見ながら「仲良しクラブじゃーなあー!」と
言っていたが
今朝の新聞で楽天の野村監督が同じ事を言ってたので
父ちゃんの批評もまんざらでない・・と見直した。
偶然というかちょうど今
オリンピックとはまったく関係なく
電車の中で暇つぶしに読もうと
駅のそばの本屋で見つけた「野村再生工場」という本を
読んでいた。
野村監督にはすごく興味があり
快調に読みすすむにつれ
野球という世界で
いわゆる{頭脳}を駆使したプレーが
野村監督以前にはほとんどなかったということに
驚いた。
もしかしたら
川上野球の名参謀、
牧野茂コーチあたりは
頭脳プレーができた人かもしれないが
それでも野村監督の発想は
ただ試合に勝つ・・というだけではない。
人間の能力をいかに再生するかという視点が、
さら人間観察を駆使して客観的に分析し
意表をつくような新鮮さがあり
選手達は新たな自分の可能性を見つける。
彼は言う
結果を出すためには
一に準備二に準備
準備を整えることは自分の意識付けが
できていく。
なえるほどそのとおりです。
長島野球のように
その日の調子で
オーッきょうはいけそうだ・・じゃあ駄目なんですね。
自分を研究し相手を研究し
そしてデーターを作る。
データーを作っていくプロセスそのものが
潜在的な自分の意識付けにもなっていく。
そして選手自身が見落としている
違う視点から見たその人間の可能性を
示唆する。
ブンブン丸と言われえていたヤクルトの池山が
野村の話を聞いて
ミーティングで熱心に書きとめたノートは
数冊にもなった。
ただバットを振舞わすのではなく
綿密に研鑽しデーターを駆使して
さらに打率を上げる事を学んだからだ。
江本や江夏や門田を初め
たくさんの選手達が
彼からなんらかのサジェスチョンをもらい
生き返っている。
ライターの端くれであるうちの娘が
野村さんのそばにいたら
「黄金の言葉」が聞ける
こんな凄い事はないのに・・・。と
もう高齢の域に入られた氏の”黄金の言葉”を
そばで聞く選手たちがどれくらい理解しているの
知らないが
ボンクラあたまじゃあー
ほんとうにもったいない!
楽天の三木谷オーナーは
さりげなく野村を食事に誘い
野村の野球談義に耳を傾けた。
何のために食事に誘ってくれたのだろう・・と
野村氏はいぶかったそうだが、
三木谷オーナーが聞いたのは
論理的に文脈化された
いわゆる
頭のいい人間にしか語ることができない
知性の野球談義だったのでは
なかろうか。
ながいあいだ
苦労を重ねながら
しかも実戦を通して文脈化された
”黄金の言葉”のかずかず。l
それを聞ける幸運を選手たちは
わかっているのかなあー?
それは凡庸な人間にはボヤキとしか
聞えないかもしれない。
最後はその人間の「生き方」で決まると
野村監督は言う。
わたしも
そのとおりだと思う。
すべては
どういきるか・・という
その人間の魂のあり方で決まる。
それは
尽きることのない
自分への問いかけのうちにしか
ありえない。
一度はみんな
「自分はこれで精一杯です」
と自己限定をして守りに入る選手たちの
凝り固まった頭をたたき、
思わないところから
隘路を開いてやる。
きっと目からうろこでしょう。
そうしてたくさんの選手が
野村再生工場からまた
実戦舞台へと復活していった。
人間は最後まで
意気に感じて生きる事こそが
最高の人生だと思います。