『雪の女王』より主人公のカイです。 |
この絵はちょっと見るとシュールな作品のようですが、
『雪の女王』の主人公カイの絵です゜
わたなべいくこさんと一緒に
絵本を作ろうと思っています。
だから。
本屋に行くと絵本を見て廻ります。
でもなかなかコレっていうのに
巡り会いません。
さっーツと見て廻るので
限界があるのですが、
まず”絵”がいいナーという本がなかなかないのです。
絵が説明的だったり、
作家の自我が強引だったり、逆に
主体性がなかったり、また
媚があるものもたくさんあります。
私は絵の中に透明感があるもの、
そして登場する人間や動物の表情に
邪気が漂わないものを
選びます。
それと詩情がかんじられるもの・・・。
暗かったり、
醜かったり
恐ろしかったりするのは
いくらでも構いませんが、
作家の念みたいなのが
抜けていないのは
買いません。
グロテスクなものでもいいですよ。
たとえ子供の絵本といえど、
子供向きに描いていないものが
いいです。
それが
なかなかないんですよ。
子供にこそ、
質の高い芸術性のあるものを
見せたいですね。
それは抽象でもかまわない。
どうしても自分の側からの価値観や風景で
描いているものが多く、
それほど物語を昇華させ、
普遍化させていくことがむずかしいか、ですね。
自分の中の感情の偏りを修正し
シーソーの中央の位置で
物語を解析していないと
どうしてもその作家の感情の偏りが
絵に出てしまいます。
今日ご紹介した絵本は
そういう意味で
挿絵がとても豊かな感性で描かれています。
少しずつ載せてご紹介したいと思います。