2009年 03月 30日
チヨちゃんがやってきた。 |
突然に降って沸いた事故で、
まさか自分が三週間も入院するとは・・・。
病院で2,3週間はかかる・・と聞いたときは
そんなに長く入院しなければならないのかと
情けなくて泣きそうになりました。
しかし
今回の入院で思いがけない人物に出会い、
毎日が楽しく、
あっという間に日々が過ぎていきました。
私が手術をして四日目に、
隣のベットに一人のおばあさんが
入院してきました。
余りに若々しく、元気がいいので彼女が
もうすぐ85歳になると聞いてびっくりしました。
おばあさんの名前はチヨちゃん。
チヨちゃんは病院のすぐそばにある老人施設に住んでおり、
そのレクレーションの風船バレーをやっていて尻餅をつき
骨にひびが入ったかもしれない・・しかし
病院は休日に入っており、
週があけたら、精密検査ということで
車椅子に坐ってやってきました。
聞かれたことには、はきはきと明瞭に答え、
看護士には、多分大したことはないから
明日には帰ろうと思う・・といい
まあまあとりあえず入院して検査しようと
説得されながら、
しぶしぶベットに入りました。
チヨちゃんは
ベットで寝巻きに着替えながら
この衣類ははどこそこで買ったもので・・と
看護士に説明をし
特に赤いパンツは「なかよし」という
衣料品屋で買った・・というのです。
えっ、その「なかよし」って私のうちの近くの
あの「なかよし」もしかして・・ということから
お互いドンドン会話が弾みました。
チヨちゃんには4人の子供さんがいるのだけれど、
今いる施設が一番居心地がよく
ここでおだぶつまでいきたい・・ということや
植木屋さんのご主人と一緒に働いていて
ご主人が切って、千代ちゃんがそれを掃除して
二人三脚で働いてきたけど、
ご主人が亡くなった後はうつ病にかかり、
六年も入院していたことなどを
アッケラカンに話してくれました。
話が面白いので、病室中が笑い転げ
空気が軽やかに一転しました。
私や他の患者さんの事も
臆面もなく次々と質問をしてくるので
病室中に会話が広がります。
まるで幼子のように率直に
思ったことを口にし
打てば響くように帰ってくる答えや
いわゆる空気を読まない質問が
かえって面白く愉快で
私は始めてこんなに楽しい老人にあいました。
もう一度、彼女は84歳のおばあちゃんです・・。
チヨちゃんが入院したその日の夜、
息子さんが駆けつけて来て
チヨちゃんはえらく叱られていました。
歳も考えずに、風船バレーをやるなんて
おとなくしていなきゃーダメじゃないかと
一方的に怒る息子さんの前で
小さくなっているチヨちゃん。
でも、彼が帰った後は、ケロッとして
明日の夜はここから脱走してやる・・という
チヨちゃん・・・!
なぜなら月曜日には施設恒例の
外食に出かける日で、
その日だけは、
注文してコップ一杯のビールが
呑めるから
絶対帰る・・というのです。
施設から外にでることはできず、
外出するときは必ず職員の付き添いがないと
外には出られない。
そういう自由のない生活の中の
貴重な外食の日だと
言うわけです。
やっと痛みがおさまってきた私に
彼女の出現は驚きとともに
毎日笑い転げるという
楽しい入院合宿生活を
プレゼントしてくれました。
彼女の人生だって色々あったと思うけど
その越えてきた果てに
こんなにすがすがしいバアチャンに脱皮しして・・・。
まだまだ彼女のエピソードは続きます。
まさか自分が三週間も入院するとは・・・。
病院で2,3週間はかかる・・と聞いたときは
そんなに長く入院しなければならないのかと
情けなくて泣きそうになりました。
しかし
今回の入院で思いがけない人物に出会い、
毎日が楽しく、
あっという間に日々が過ぎていきました。
私が手術をして四日目に、
隣のベットに一人のおばあさんが
入院してきました。
余りに若々しく、元気がいいので彼女が
もうすぐ85歳になると聞いてびっくりしました。
おばあさんの名前はチヨちゃん。
チヨちゃんは病院のすぐそばにある老人施設に住んでおり、
そのレクレーションの風船バレーをやっていて尻餅をつき
骨にひびが入ったかもしれない・・しかし
病院は休日に入っており、
週があけたら、精密検査ということで
車椅子に坐ってやってきました。
聞かれたことには、はきはきと明瞭に答え、
看護士には、多分大したことはないから
明日には帰ろうと思う・・といい
まあまあとりあえず入院して検査しようと
説得されながら、
しぶしぶベットに入りました。
チヨちゃんは
ベットで寝巻きに着替えながら
この衣類ははどこそこで買ったもので・・と
看護士に説明をし
特に赤いパンツは「なかよし」という
衣料品屋で買った・・というのです。
えっ、その「なかよし」って私のうちの近くの
あの「なかよし」もしかして・・ということから
お互いドンドン会話が弾みました。
チヨちゃんには4人の子供さんがいるのだけれど、
今いる施設が一番居心地がよく
ここでおだぶつまでいきたい・・ということや
植木屋さんのご主人と一緒に働いていて
ご主人が切って、千代ちゃんがそれを掃除して
二人三脚で働いてきたけど、
ご主人が亡くなった後はうつ病にかかり、
六年も入院していたことなどを
アッケラカンに話してくれました。
話が面白いので、病室中が笑い転げ
空気が軽やかに一転しました。
私や他の患者さんの事も
臆面もなく次々と質問をしてくるので
病室中に会話が広がります。
まるで幼子のように率直に
思ったことを口にし
打てば響くように帰ってくる答えや
いわゆる空気を読まない質問が
かえって面白く愉快で
私は始めてこんなに楽しい老人にあいました。
もう一度、彼女は84歳のおばあちゃんです・・。
チヨちゃんが入院したその日の夜、
息子さんが駆けつけて来て
チヨちゃんはえらく叱られていました。
歳も考えずに、風船バレーをやるなんて
おとなくしていなきゃーダメじゃないかと
一方的に怒る息子さんの前で
小さくなっているチヨちゃん。
でも、彼が帰った後は、ケロッとして
明日の夜はここから脱走してやる・・という
チヨちゃん・・・!
なぜなら月曜日には施設恒例の
外食に出かける日で、
その日だけは、
注文してコップ一杯のビールが
呑めるから
絶対帰る・・というのです。
施設から外にでることはできず、
外出するときは必ず職員の付き添いがないと
外には出られない。
そういう自由のない生活の中の
貴重な外食の日だと
言うわけです。
やっと痛みがおさまってきた私に
彼女の出現は驚きとともに
毎日笑い転げるという
楽しい入院合宿生活を
プレゼントしてくれました。
彼女の人生だって色々あったと思うけど
その越えてきた果てに
こんなにすがすがしいバアチャンに脱皮しして・・・。
まだまだ彼女のエピソードは続きます。
by denshinbashira
| 2009-03-30 20:59
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