虫けらでも・・いいなあー! |
もうかなり明るくて、小鳥がさえずっている。
4時45分からスロージョギングに行き上り坂を
とろとろ上っていると何かがTシャツにぶつかった。
アレッとみる
出てきたばかりらしいまだ腹の青い油蝉らしきものが
ヨタヨタと飛んでいった。
オーイ!
先日雨の中、
木の下に止めておいた車のフロント硝子を
2,3ミリの白い虫の幼虫がしゃくりながら横切っていったが、
うっかり、ワイパーを廻してしまい、
彼はつぶれてしまった・・申し訳ない!
土曜日に来た息子夫婦がじーつと携帯で撮っているので
聞いてみたら、せみの抜け殻が
我が家のローズマリーの茂みにぶら下がっているのを
写したという。
息子によると、
せみは10年くらい地中にいて、
やっと出てきて脱皮するから、あのせみは
10年我が家の住人だった可能性がある・・・?
スロージョギングを折り返し、下り坂を走りながら
そういえば、若い頃友人に
人間はそこらへんの小石のようでいいんじゃない!と
言ったところ、ひどく曲解されて、
”自分のことをバカにした”とうらまれたことがある。
そうではなく
路傍の石の如くに自分がなれたら
それくらい価値がなくてもいいと思えたら
ドンナに楽だろう・・といったのだが・・。
今日は走りながら
そのときのことを思い出して、
ああ、むしけらでもいいなあー!と
ふと思った。
人間なんてたいそうに思っているけど、
虫からすりゃー、
馬鹿デカイ邪魔な生き物がいる・・くらいで
地球の中のいちばんよけいな悪党なのかも
しれないサー!
生きてる・・・。
命をもらった・・という地平からすりゃー、
虫も人間も同じで・・と思いだしたら、
もしかしたら、虫も
人間も平等で
そしてたまたま生き延びている・・という現実も
虫も人間もおなじで・・・と
私だっていつひねり殺されるか分からないし、
命・・という共通のなかで
虫も
わたしも
不連続につながっている・・と思いはじめたら、
つい
面白く・・納得し、
そうかあ・・・・と
カラカラ笑ってしまった。
今まで人間のことを
かけがえのない・・私
かけがえのない・・・あなた・・と
思っていたけど、
本当に他人を、
自分を
そう思っているなかなあー・・・?と
かけがえのない・・存在になるまでは
お互いが長い」時間をかけて
絆を築いていかなければ、
そうはならない・・・。
それほど奇麗事でもないよ、
人間は・・・・・・。。。。。と。
はて・・もしかしたら
かけがえのないとは
かけがえのない”命”を貰っている・・と言うことかも
しれません。
それは
虫も
私も
存在・・という
たまたま・・の時間と空間を頂いているということで、
それは路傍の石も同じで・・・・!と・・。
そういうことかなー・・と
何となく納得しながら
帰りました。
なんとなく
なんとなくね、
そう思います。
虫けらかあー
彼らも懸命に生きていて
大したものです。