勝間和代を目指さない・・・? |
ノートに「神様、私の中の不毛な感情を
取り除いてください」と
書き、じっと無心でそれを眺めて祈ります。
その成果、自分がドンドンの淡白になっている気が
します。
今朝は2時に目が覚め、
昨夜は9時には寝ていますから
4時間は寝ているんですが、
メールの返事を書いてから
本を読みました。
香山リカさんの「しがみつかにない、生き方」という本で
帯に”勝間和代を目指さない”とあります。
香山リカさんの本は以前一冊だけ読んだことがあります。
外見から拝見すると、
どーもシャドウ性が強いようで、
理知的ではあるんでしょうが、
懐に否定的な短刀があるかなあー・・と思っていました。
しかしこの本の帯の「勝間和代」さんと言う人も
一度サンデープロジェクトで見て
あれ、私のま反対にいるひとで、
ちょっと困った人だなーと・・別に困ることもないのですが・・笑い!
思いましたので、
本屋にいくたびに
溢れている勝間現象を
香山さんがどういう風に見ているのかなーと思い
買いました。
読んでみて、香山さんのこの本
ご一読を進めるほどの本ではありませんが、・・中笑!
でもこれくらい醒めているといいですヨ!
勝間さんをサンデープロジェクトで見た時、
ヘルメットをかぶり自転車をこいで仕事場をまわり
その後ジムで体力トレーニングをして、
経済の能率と効率をあげるために
緻密なスケジュールをつくり、
ムダを省き・・そし成果と過大な
成功を手にするために・・云々!
まあ
まるで私と反対の生き方です。
私は極力義務的なことから逃れ、
リハビリもコツコツと頑張っているけど、
時々サボる!
時間もなるべく緩やかに自由時間がほとんどで、
計画性がほとんどない!
それに東京までは自分で運転してフォーラムに車を止め
そこから先の都内はタクシーです。
時間とかお金より、自分が疲れないためです。
あまりお金に執着もなく、
生きていければそれほどいらない・・と言うのが
成功・・と思っています。
先日もいよいよ社長職を引退、
息子にパージされました・・・大笑い!
心理学者の香山さんがどうかいているのかなーと
思いましたが、
まあ、追求の根拠が少し希薄な気もします。
また勝間さんの性急な生き方の裏には
そうせるを得ないなにか、
深層の隠れた動機があるように
思います。
勝間さんのことはさておいて
この本、
目次のタイトルがいいです。
序 ほしいのはふつうの幸せ
1章 恋愛にすべてを捧げない
2章 自慢、自己PRをしない
3章 すぐに白黒つけない
4章 老・病・死で落ち込まない
5章 すぐに水に流さない
6章 仕事に夢をもとめない
7章 子供にしがみつかない
8章 お金にしがみつかない
9章 うまれた意味をとわない
10章 <勝間和代>を目指さない
いいですねえ・・・。ほぼ
そのとおりだと思います。しかし
掘り下げかたは
香山さんと私とでは
かなり違いがありますが・・・。
20年近く前
産業カウンセラーの研修を受けていたとき
超能力とか霊と過去生とか・・という世界のことを
肯定するのか・・という質問を講師にしたことがあります。
そのときは、
そういうことも含めてカウンセリングで肯定する・・という
答えが返って来て、私はちょっと首をかしげましたが、
その後アノ忌まわしいオーム事件がおきました。
なにかその辺が甘いなーとも
思いました。
人間はもっと厳しい荒涼とした世界を
生きざるを得ないのに・・とも・思いました。
実証できない世界への依存は
とても危険だと思います。
カウンセラーは
これくらい醒めていないと・・と
思います。
私の恩師を含めて
カウンセラーのなかには
感情の発露を高く評価して
愛とか
情というものを大切に、
クライアントを温かく包み込む
という
風潮がありました。
確かに深い傷を負ったクライアントに
温かく接することも必要ですが
私自身歳を経るにつれ
カウンセラー自身の甘えを削ぎ落とす意味でも
もっと現実的な醒めた位相から
カウンセリングしたほうがいいんじゃないかと
思いはじめました。
以前は自分の存在も
”かけがえのない”・・と言う風に
思いこもうとしていましたが、
最近は
”たまたま生まれてきただけで、
かけがえがあろうとなかろうと生きるんじゃ・・”
”人間以外の生きものは、みんなそうしていきているぞ!”
と
思います。
虫けらだって必死でいきトル!
これは
あきらめたり、自分を卑下しているのではありません。
あまったれを削ぎ落として
生きる。
極論すれば、
路傍の石のごとく無価値で、省みられなくとも
ビクともしないで、生きる・・ことかなあーと
思います。
いろいろたち起ってくる人間社会の諸現象にも
自分の身辺のややこしい事にもめげず
”平然と生きる”
そして
ありのままの自分を
受け入れ、なおかつ
前に向かって未知なる世界にむかって
ワクワク生きる。
昨日本屋でもうひとつ本を買いました。
BRUTUSの『Casa』という雑誌で
安藤忠雄さんのことが特集してありました。
別に建築のことには興味がないのですが
立ち読みしていたら、
冒頭の安藤さんの言葉が素晴らしくて
買いました。
ご紹介します。
これは香山さんの本のより
私の考えの近く、また、
力強くパワーがもらえますから・・。
「人間というものは、考えて苦しみ
考えて苦しみ、苦しみつつも前進しながら生きていく。
そしてその間に、生きる喜びを味わいながら」、
社会の理不尽さへの「怒り」を乗り越えていかなければ
ならない。
その思いの深さ、情熱の激しさが人間の
生の原動力になる。私は
ずーっとそう思っているわけです。
建築家と言うと芸術的な仕事のように思われがちですが、
実はこれほど現実的でドロドロした仕事はありません。
多くの人間と、なにより多額のお金が動きますから・・・・・。
いくらいいアイディアが頭にあっても、
経済や法律といった、いろいろのしがらみがあって
なかなか思い通りにすすまない。
そのとき動かない仕事を動かすのが、"人間力”なんです。
周囲の人間を巻き込んで
何としてもこれを作り上げるのだという
気迫、
デザイン力を超えた個人の情熱です。・・・と・続いてます・・・・」
私達が持っている幻想
あるいは思い込んでいるほど
夢や希望が叶う甘い世の中ではありませんが
それでも”力強く生きることを堪能するために”
冷静にものを見極め
判断し
行動し
受けれたいれたくない
認めたくない
冷徹な現実を
勇気をもつて凝視する。
その上で
そこを超えていく
楽天的な心の余裕を
心がけたいと
思います。
マア最後は
騰々任運!
<運を天に任せて、のほほん、ノホホン!>です。
勝間和代さんについて調べていましたらここへ来ました。
興味深く読ませていただきました。
安藤忠雄さんのことば、私も頷けます。
人を動かすのは、やはり人(人間にしかない力)なのですね
改めて認識しました。。有難うございました。