第一章 恋愛にすべてをかけない・・・? |
いいタイトルですね、そのものずばりです。
何処からはいろうかなあー・?
この世に誕生した子供が
反抗期や思春期を終え、
第二の人生のステージが
恋愛だと思います。
それまでの親や家族のもたらす情報とは
全く別の情報をもたらしてくれる人・・それが恋人であり、
また結婚相手でもあります。
恋愛も、
好き、嫌いの嗜好をはじめ、
それまで自分が集めた情報上での判断が
無意識のうちに働いています。
恋愛の相手は、
必ず自分の取り組まなければならない問題を
運んできてくれる、ソウルメイトで、
結婚の相手となると、その実践編となります。
もともと全く違う文化を身につけたどうしが
恋愛、結婚するのですから、
そこにバトルがおきないはずがない・・。
恋愛は、人間の生殖本能が発情期に
さざまな物語を纏った幻想で人間を撹乱しながら・・笑い、
男女の関係を作っていくもので、
その最たるものが”愛”という幻想です。
この”愛"と言うのがクセモノなんですね。
愛と言うと
自分のことなど省みず、相手の事を思い
温かい心や、犠牲的な包容力を相手に注ぎ込む・・など、
その人間が生き生きと生きるためのエネルギーをくれたり
また相手にあげることにより、
自分が充たされるという・・・
なんだかワケのわからないものです。
実態は
幼児期の心の欠損や愛情の不足、
また認知されない自己の投影や
充たされない所有欲や支配欲などが裏に貼り付いた感情で、
それがあたかも
相手からもたらされるような・・・錯覚が
恋愛の幻想としてあるのだと
思います。
つまり
対人的な欲求や欲望が
発情期に相手に投影されていく・・。
東大の地球惑星物理学者である
松井孝典先生によれば、
地球生物で、人間圏というシステムができたひとつに
”おばあさん”という
生殖期を過ぎても生き延びている”いきもの”の
存在が大きいらしいです。
これは人間だけの特有の現象で
つまり
人間の”せわ”をする生き物として
われわれ”おばあさん”の貢献がある。
おばあさんの経験があるから
お産の安全性が高くなり、妊婦や新生児死亡率も低くなり、
家族や孫の面倒を見ることで
人口の増加に貢献し
人間圏が地球に広がった・・・というのです。
まあ
そのほかに”母性”という
なんだか男を甘えさすような幻想も
あんがいこの生殖期間を過ぎても存在するメスの存在によって
(スミマセンが松井先生の本にこう書いてあるので・・)
生まれたのかもしれません。
ちなみに
男は死ぬまで生殖本能がありますから
だから、何時まで立っても
自立できないのかも・・知れませんネエ・・笑い!
まあ子孫保存のために
冒険や狩にでかけ、
縄張りをつくる・という建設的?なような父性幻想も
もあります。
人間はともすると
それまでの愛情の欠落や心の不全感を
恋愛によって、”総決算”しようとしますから
それが
甘えと言うか錯覚だということを
悟らない限り、
相手から裏切られたと思ったり
不誠実に思えたりして
バトルがはじまってしまうんですね。
でもこのバトルがとても大切なのですね。
バトルをして始めて
自分とは違う価値観で生きている人間を知ります。また
自分とは異なる日常性を持っている人間をしります。そして
相手と旨く関係を結んでいくには
忍耐と努力が必要で
その上
自分が変わらない限り
相手も変わらない・・ことが分かります。
相手は自分のエゴを映し出す鏡でもあり、また
自分がエゴに執着した時には
はっきりとその結果が出ます。
香山リカさんが書いている
「恋愛にすべてをささげない・・」と言うのは
恋愛に過剰な幻想をいだき、
盲目的になって
自分のエネルギーをすべてそこに注ぎ込むのは
”危険”だよ・・といっているのだと思います。
でもねえ・・・
そう賢くならなくても、
恋愛にすべてを注ぎ込んで
大きな痛手をうけるのもいいと思いますよ。
失恋して、自信を喪失してもう
自分がヘナヘナのなるのも
人生の中では大きな学びとなります。
そこから立ち上がるときに
大きな財産を手にするかもしれません。
一生の傷になるかもしれないけれど
それでも
傷つくことを回避して
小利口に生きてもちっとも
面白くありませんよ。
私の知人に若き日の残酷な失恋により、
50近くまで独身でいた男性がいますが、
今、とてもステキな女性に巡りあい、
二人ともが抑制のきいた大人の関係で
暮らしています。
それと
先ほど書きましたが、
男は一生女性を追いかける・・が
女性は生殖期間を終えると
又別の人生が開けてきます。
また
子供を産みに育てる女性は
原則的には・・あまり浮気をしませんが
(最近はそうでもないらしい・・ですが・・)
男性は種を蒔くだけで、
子供と言う自分の分身みたいな実態に対しての感覚が
女性より客体化していますので
浮気をする・・らしいです・・・しょうがねえな・・・笑い!
結論
恋愛もどうぞ存分におやんさい!というのが
私の結論です。
ナニゴトも経験です!