ぜひお読み頂きたい本[脳は眠らない・夢を生みだす脳のしくみ] |
「脳は眠らない・夢を生みだす脳のしくみ」
アンドレア・ロック著
ランダムハウス講談社・1600円
今から10年以上も前、
私と父ちゃんの間で共通に考えていたことは
物質がいきわたった世界のあとには
必ず、高い知性を必要とする時代が来る・・ということで、
父ちゃんの場合はビジネスの現場で、
わたしは、心の現場で、
父ちゃんの場合は知らないが
私は
何となくそういう認識に行き着いた。
今回この本を読み終えて
私が学んだ、フロイトやユングの世界がもう
遠い古典的な心理学で
世界は、心理を含んだ
人間の”脳”とは
"意識”とは・・の知見が
こんなに進化し、実証されているのかと
驚くとともに、感動でした。
先日ご紹介した、池谷裕二著の
『単純な脳、複雑な「私」』も
”脳”の解析の進化が手にとるようにわかり
とても感動したのですが、
今回さらに"夢”を巡って
アンドレア・ロックと言う女性ジャーナリストの
調査、取材、分析及びその解説など
私自身、本が赤線だらけになるほど
高揚しながら読みました。
後何年かしたら
こういう脳科学の世界が
大衆の常識まで下降して
世界中で人間に対する知見の革命的な変化が
起きるかもしれない・・・・!
もともとひとつの生命体として
自己の生命保全の進化の過程で書き込まれた
負の意識、感情、怖れや不安や攻撃性は
自己体験に色彩付けられ
自我の一角の強烈な防衛意識として
記憶に待機しているが
それは単に
脳の生理としてあり
実はほとんど思い込みの外界に対する
自己反応現象で、
その不毛な感情や意識に乗っ取られて
自分の感情の中で不毛に育ててしまい、
その人間を不安や怯えに落としこんでしまう。
私たちはほぼ勝手にそういうことを
仮想していきているにすぎない・・。
その人間どうしの争いの火種としてある
負の感情や意識の拡大されたところに
国家間や地域の紛争や戦争や、収奪や支配が
生じている・・。
いうなれば
鏡に写る自分を見て
それを他に人間に投影し
敵意と攻撃性を高ぶらせている・・とでも
いうのでしょうか・・。
まあ
難しいことは、とにもかくにも
是非、読んでいただきたい。
正体、見たり、枯れ尾花・・・・。
人間はほんとうに
解かってしまえば・・なあーんだこんなこと・・ということに
怯えたり、怖れや不安をもって生きています。
水車を敵だと思ってしまった
ドンキ・ホーテの如く
不毛な負の感情に躍らされて
人生を労費してしまいます。
私は脳のメカニズムを人間が熟知することにより
そうい不毛なところで足踏みや争い
または
不必要な苦悩をせず、
もっと、もっと高次な世界で
生命が伸び伸びと生きれるような世界をつくって欲しいと
願っています。
奪い合う世界ではなく、
分け合う、シェアしあう世界!
まさに地球全体にエネルギーが流れ
その流れの中に人間も他の生物も
共存していく・・という世界!
自分以外を敵として否定する・・という
本能の中に書きこまれたDNAを
いかに克服して共存するか・・というための
前頭葉の発達してきた。。。人間の価値とは・・。
それにしても
”脳”がいかに凄いものか・・・、驚異です!
是非
ご一読
ください。