YouTube 親指姫と人魚姫です。
是非ご覧ください。親指姫
人魚姫「竹取物語」
「シンデレラ」次回のYOU・TUBEでシャドウのことをお話しようと思い
アンデルセンの「影」を読み直しました。
スゴイですね。
みごとに影の本質を描いています。
主人公の教授は”真善美”を説く善人なのですが
その影は、虚栄心が強いうえに
狡く立ち回るヤツです。
教授は影に依存しており、故に
影の言いなりになりうかうかと
影に従い
影と戦うこともできず
最後は命を奪われてしまいます。
なぜアンデルセンはこの物語をかいたのでしょうか?
一説にはドイツの詩人シャミッソーの書いた
自分の影を売った男「ペーター・シュレミールの不思議な物語」から
触発されたといわれています。
まあ、そういうこともあるでしょうが
私は、アンデルセンは
自分の影を熟知していたからだと
思います。
だからこそ、自分の中にあるシャドウを
相対化できたのではないでしょうか。
シャドウとは、
自分の中の良き人間は
それと同量のシャドウを形成すると言われています。
つまり
私たちは誰もが不可避的にシャドウをもってしまうのですね。
そしてシャドウは比較的
”意識”に近いところにある無意識層で
だからこそ、私たちは、ふとマイナスの感情や自己否定や
不安の中に取り込まれてしまうと
猜疑心や迷いや嫉妬などがおき
シャドウの感情の中に取り込まれてしまいます。
感情的に陥り
自分のことしか目にはいらなくなったその耳に
シャドウがささやくのです。
しかし、自分のなかには
”シャドウ現象”がおきる・・ということを
熟知して
さらに
そのシャドウにさえOKをだし
自分の中に統合していくと
今度は
シャドウが現実的知恵として
アダルトを発揮してくれます。
「影」の中の教授がいかに
綺麗ごと=ポエムのなかでいきているか・・・!!
だからこそ
現実的でシニカルな影は彼を小馬鹿にして
命を乗っ取ったのです。
もし教授が自分の甘さに気づいて
影を尊重し、自分に統合していけたなら
そこから彼の成熟がはじまったでしょう。
さて、次回のYouTube「赤い蝋燭と人魚」では
徹底的にシャドウをまる裸にして
分析、説明しようと
思っています。
もし、自分の中にシャドウ現象があると
気づいておられるなら
もしかしたら途中で拒否や抵抗が起きるかもしれませんが
そういう人こそ
最後まで見ていただきたいと
思い
今構想を練っています。
シャドウはいったい人間にとって
どんな役割と価値があるのかを
ご理解いただけると
きっとホッとされると
おもいますよ!
もしよろしければ
アンデルセンの”影”と
小川未明の「赤い蝋燭と人魚」「野ばら」を
お読みいただいておくと
最高です!